ヴァイオリンとコリント柱の大モチーフ、N中さんの大作をご紹介します。モチーフの描写力もさることながら、キュビズムの方法を生かした高度な画面構成が魅力の作品です。F20という大画面にN中流自由な世界が広がっています。
モチーフの花です。カンヴァスの目を生かして重厚に表現しています。重い表情のマティエールでも花びらの軽さを感じます。花瓶の装飾も繊細です。
見事なヴァイオリンの描写です。かなりのレベルですね。弦の太さの違いまで丁寧に描きました!弓の反り具合もリアルです。アンティーク聖書の表紙や、飾り金具もその崇高さが伝わります。布の模様をこれだけ描いて、なおかつ台の張りがしっかりと出ているのも特徴ですね。
布の左側面から、カーテンに向かってキュビズムの構成になっています。違和感のある表現のように見えながらも、自然に繋がっているのは流石の力量ですね。
コリント柱も、その石膏的な質感がよく出ています。鏡に映った柱はキュビズム風に表現されています。直線的な要素が美しいです。外に出た紐状の要素も虚像と現実をつなげています。
鏡の中の花や、鏡の枠・カーテンもキュビズム構成になっています。とても工夫されていて、面白いですね。
サインもしっかり入って、その自信の程が伺えます。この作品は、間違いなくN中さんの1つの節目となる力作だと思います。
会員作品紹介
こんにちは。
ケイコです。ご無沙汰してます。
イヤー、今回のN中さんの作品すごいです。もう、感動の渦の中にいます。
どこをとっても大好きな作品です。出来るなら私の家に飾って置きたいです。一作品でこれ程グレードアップされて、なんて素敵なんでしょう。
何度も何度も見て楽しんでいます。
次回の作品は、どんな感動が待っているのか楽しみにしています。
ケイコさんこんばんは!コメントありがとうございます。今回のN中さんの作品は本当に凄いですよ!大迫力だし、絵としての完成度がすごく高いです。ハロウィンの季節はケイコさんの事を特に思い出します。またお逢い出来る日を楽しみにしています。私は10/31-11/5の期間で画廊宮坂にて個展です。またHPにアップしますのどうぞお楽しみに!