ヴァイオリンとコリント柱の大モチーフ・N中さん


ヴァイオリンとコリント柱の大モチーフ、N中さんの大作をご紹介します。モチーフの描写力もさることながら、キュビズムの方法を生かした高度な画面構成が魅力の作品です。F20という大画面にN中流自由な世界が広がっています。
 

モチーフの花です。カンヴァスの目を生かして重厚に表現しています。重い表情のマティエールでも花びらの軽さを感じます。花瓶の装飾も繊細です。
 

見事なヴァイオリンの描写です。かなりのレベルですね。弦の太さの違いまで丁寧に描きました!弓の反り具合もリアルです。アンティーク聖書の表紙や、飾り金具もその崇高さが伝わります。布の模様をこれだけ描いて、なおかつ台の張りがしっかりと出ているのも特徴ですね。
 

布の左側面から、カーテンに向かってキュビズムの構成になっています。違和感のある表現のように見えながらも、自然に繋がっているのは流石の力量ですね。
 

コリント柱も、その石膏的な質感がよく出ています。鏡に映った柱はキュビズム風に表現されています。直線的な要素が美しいです。外に出た紐状の要素も虚像と現実をつなげています。
 

鏡の中の花や、鏡の枠・カーテンもキュビズム構成になっています。とても工夫されていて、面白いですね。
 

サインもしっかり入って、その自信の程が伺えます。この作品は、間違いなくN中さんの1つの節目となる力作だと思います。

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