デッサン

エガワさんの自画像デッサン・B3画用紙に鉛筆

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20140514_01
エガワさんの自画像デッサンが完成しました!
技法はB3画用紙に鉛筆です。
大変じっくりと取り組んで、その内面まで表現できました。
普段の制作で、自画像を描きたいとおっしゃる会員様は意外なほど少ないですが、自画像はとても勉強になりますので是非取り組んで頂きたいと思います。
デッサンでも、油彩でも、それぞれ味のある表現が獲得できます!
自画像は単に自分の顔を描けば良いというものではなく、自己の内面や、人生そのものを表現する事が可能な絵画です。
なので、よく「自我像」とも言われます。
 
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顔のアップです。
鏡で自分の顔を見ながらの制作になりますので、視線の方向が難しいのが自画像です。
この作品では、視線も自然な、高度な作品になったと思います。
頭部全体の量感も自然です。
光の方向を綺麗に描写できました。
耳は、もう少し「耳らしさ」が欲しかった所です。
ほっぺたのホクロまで、よく観察して描きましたね。
髪の毛の艶なども思い切った鉛筆の黒を使っていて、とても良いです。
ちなみに、自分の顔写真などを見ながら制作する自画像はあまりお勧めできません。
やはり、リアルに、その時の表情が分かる鏡での制作がベストです。
ただ、何らかの目的で、大笑いしている自分の顔や、驚愕する表情等を描きたい場合はその顔を写した写真が必要になります。
 
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若い女性特有の、肌の感じがよく出ました。
眉や睫毛、目、鼻など、とても丁寧に描写しています。
作者の描写の拘りが観る側にも伝わりますね。
自然な立体感です。
鉛筆の調子の幅があるので、肌色を感じます!タッチも綺麗ですね。
 
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顎のラインも自然です。
唇もよく描けていますが、唇の周りの筋肉がもう少し表現できたら尚よかったですね。
 
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首から肩にかけての関係も自然に描けました。
服の襟の表現も自然で良いと思います。
ここまで描けるようになってきたら、次は「絵的な表現」に移行するのが目的になります。
これからも頑張ろう!

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