アクリル画

初めてのアクリル画

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こんにちは!お久しぶりです! つじゆみ です。
(誰だ?と思った方は以下の記事読んで頂けると嬉しいです。 〈2021.06.18の記事リンク〉)
 
久しぶりの記事のは私も日々描いている“アクリル画”にしたいと思っていたところ、アクリル画が1点完成したと講師の哲雄先生から情報が!!
作品を拝見しましたところ、ぜひ読者の皆さんにご紹介したい!という気持ちでいっぱいになりましたので、早速鑑賞しましょう!

 
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アクリル画(F4サイズ)
作者:トミさん
制作時間:10時間
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モチーフ1つ1つの魅力をしっかりとキャッチして描かれた作品ですね。
絵の具の厚みだけでなく、描き込みも強弱がつけられている事と、背景と影を鮮やかで抜け感のある表現にされているのが絵全体を心地の良い空気で包んでいて、見ていてとても気持ちの良い絵だなと思いました。
 
改めて描かれているものを見ていきましょう。
白いラベルのワイン瓶、ジャックオランタンのキャンドルスタンドと白いキャンドル、濃い緑の布が描かれています。
 
王道のモチーフにキャッチーでユニークなアイテム。
 
このモチーフのセット、絵で見る印象よりも描くとなると難しいセッティングだな…私ならもう少し簡単にしたいな…と思わず呟きました。
 
ラベルの白とキャンドルの白の描き分け(しかも両方円柱系)、濃い色の瓶と濃い色の布が接しているという状況…見えているままの色で描いても良いのですが、そうすると、見えたままのはずなのに案外とそのモノらしさが出ない…しかも瓶の設置面が曖昧で瓶の重さを表現しずらい…という状況が起こるであろう事を描いてもいない状態で想像してしまいました。
けれど、この作品からはそういった苦労(やり直しの痕跡やためらった線など)は良い意味で感じない。トミさんはこの作品が初めてのアクリル画との事。初めての画材でこんなに勢い良く描けるものなのだろうか?それは、何故?と、もう一度絵を良く見て見ました。
 

 
あぁ!なるほどね!ボトルの映り込みの描写を見て確信しました!
トミさんはデッサン力がしっかりある方!
 
絵を習った事のある方や上達したいと練習した事のある方はガラス製で映り込みがあるものを描いた事があると思いますが、
「映り込みを描く」と言うは易しで、どう描くかどこまで描くか作者の好みや力量が結構測れるポイントの様な気が私はします。
 
恐らくですが、作者のトミさんは過去に複数枚、映り込みのあるものを「見えているものを全て描く」という気持ちでデッサンされた事があるのではないでしょうか。
 
この「全て描く」は口では結構みんな言っても実際に全てを描くところまでモチーフを見る事が出来ていない事も多いにあると思います。
「全てを見て描けるか」は1枚1枚の絵をそう言う気迫を持って仕上げていく事をひたすら真面目に繰り返すことでしか到達出来ないと思うので、ここまで映り込みを正確にかつ絵全体の邪魔にならないよう自然に描けるトミさんは凄いなと思いました。
 
哲雄先生から伺ったのですが、トミさんは現在ヒュッテに入会されて1年2ヶ月で、今回の作品までの1年間はずっとデッサンをされていたそうです。
 
やっぱり!と思ったのと同時に「デッサン力をしっかり上げて基礎を固めていれば初めての画材でも完成度を上げて仕上げる事が出来る」という絵画教室でよく言われている事は本当なんだ!と思いました。
 
今回ご紹介させていただいたトミさんの作品、素敵な作品というだけでなく基礎の大切さも改めて気が付かせてくれる作品でしたね。
 
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アトリエヒュッテに入会すると希望している絵画表現に関係なく初めは全員デッサンで基礎を固めます。絵画を習うのは初めてという方も絵心は多少あるという方もぜひ基礎のデッサンのレッスン大事にしていただきたいと思います。
 
繰り返しになりますが、今回ご紹介したアクリル画は初めてのアクリル画です。
初めての画材でも絵を仕上げる力というのは画材の特性を覚えた後はデッサン力がものを言うと気がついていただけたのではないでしょうか。
筆で描く人、パステルやクレヨンで描く人、ペンタブで描く人、どんな画材でどんな表現をするにも作品のレベルを支えてくれるのはデッサン力!
どんな画材や表現でも思い通りに絵が描きたい!
そう思った方でまだアトリエヒュッテの体験教室を経験していない方はぜひこの機会に体験教室からはじめてみてはいかがでしょうか?
 
https://atelier-hutte.com/experience/
 
それでは、私もこのブログを読んでくださる皆さんと同じく「絵、上手く描きたい!」と思っているので、ブログの最後の一文字を入力したら、早速鉛筆を削り、デッサンをする準備をしたいと思います。
 
それでは、また次回。

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