こんにちは!いきなり私ごとですが…
(私ごとばかりだよね というご指摘は今はスルーします)
最近、描きたい絵が沢山あって、
あれこれと着手している状態で
連日“描いてる感”はあるのですが…
1枚も仕上がらない…
仕上がらないまま新しいものに着手を繰り返し、
描きかけの絵、全ての号数を合わせると…
なんと!100号まで後少し!!笑
これは非常に良くないな…
“きちんと仕上げる”という緊張感が足りないな…
と思ったので、私も含め最近緊張感0だなと言う方の為に、
緊張感のあるしっかりとした仕上がりのデッサン作品をご紹介したいと思います!
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鉛筆デッサン(F4)
作者:キョウコさん
制作時間:16時間
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昨年9月に入会されたキョウコさん!
基礎デッサン課題「3つモチーフ」を見事に完成ですね!
この3つのモチーフが配置された課題、
ヒュッテ会員の方の中でも「当時苦戦したな…」と仰る方が多い課題なのではないかなと思います。
基礎デッサン課題全体に言える事かもしれませんが、
この課題の最も重要なポイントは“苦戦する事”だと思います。
遠い昔の美大受験の為にデッサンをしていた頃の私は
「目に飛び込んで来たもで描いた事がないものは全て描け」とよく当時の先生に言われて
素直な高校生だったので本当に可能な限り全て描いていたのですが、
その中で簡単に描けたものと苦戦したものとがありました。
つまり“得意なものと苦手なもの”があるんですよね。
話を戻しますと、
この3つのモチーフは自分の苦手を知って克服する為の課題
というわけです。
なので、この課題を完成させた時点で苦手を克服出来ているという事になります!
それと同時に自分の得意な表現も分かってきます!
キョウコさんもきっと「私、この部分描くの好き!」とか
「ここの表現上手に出来た!」など感じられたのではないかなと思います。
もしくは、講評会で「ここが良いね!」と先生や会員の方に言われて
自分の作品の持ち味や良さに気がついたと言う事もあるかもしれません。
そんなキョウコさんの作品の中で、私が良いなと思ったのは
「エッジの緊張感」です。
丁寧に優しく鉛筆を重ねているデッサンですが、
「決めるところを逃さない」という意気込みが伝わってくるかの様に、
モチーフそれぞれの見せ場をエッジで作り空間全体の強弱もエッジで表現されている感じが
とても緊張感があって良いなと思いました。
具体的にどの部分かと言いますと…
口の部分はもちろんですが、うねる様な形状をした花瓶のエッジを
消しゴムでの描き込みと強い色をぶつけて一層際立たせていますね。
一番小さなモチーフでありながら一番手前に配置されている
しかも、木の民芸品よりも色が薄い…
これ、なかなか難しいですよね。
一番手前が真ん中の色の強さって…
けれど、そんな難しさを感じさせない
くるみの存在感は
しっかりと特にくるみ特有の硬さを表現出来ているからだと思います。
シワの表現に硬い鉛筆などでパリッとした線を重ねているのでしょうか。
柔らかな鉛筆だけでは恐らく出せない綺麗な色と
線の緊張感がとても綺麗だと思いました。
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キョウコさんの作品を見て、私が強く思う事は…
「私もちゃんと苦戦して、ちゃんと完成させよう」
その一言に尽きます。
「趣味なんです!楽しく描きたいんです!」
と言いながら
「上手になりたい!公募展で入選したい!本音を言えば入賞したい!」
と思っているので楽しく描けない部分に明日から挑みたいと思います。
まずは、一番締め切りが近いものから…
もし、最後まで仕上げるってよく分からない…
自分には出来る気がしない…
なんて思ってしまった方も、大丈夫です!
アトリエヒュッテでは、体験教室でも通常クラス同様に
仕上げられるように講師の先生が指導してくださいます!
もし、思い起こせば「完成!」と自信を持って言った事がないと言う方は
ぜひ、ヒュッテの体験教室で「完成させる事」を体験してみてください!
※現在、土・日は満席のため、体験教室は平日のみの受付です。
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体験教室の方も通常レッスンの方と同じ様に人数をカウントして席を予約いたします。
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と、言いますのも…今年は二年に一度の“ヒュッテ展”が開催される年だからです!
※ヒュッテ展の様子については【2021年ヒュッテ展のリンク】でご確認ください
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ギャラリーに自分の作品が飾られる貴重なチャンスをお見逃しなく!
それでは、また次回のブログで!