今回の第59回-60回演習コースは初の野外演習「風景画をキュビズムの手法で描く」です。
11月3日に行った風景画ゼミ(相模原公園)に全員参加し、演習生達はキュビズムの手法で風景画を制作して頂きます。
前回は相模原公園で気に入った場所をどんどんスケッチし、描いた場所は必ず写真に撮ります。
いきなりキュビズム的に描いても良いし、リアルな風景スケッチの制作も必要です。
スケッチの大きさ、素材は自由です。
今回12月2日は11/3の風景画スケッチと資料を元にキュビズムの手法で風景画を制作します。
こちらがメインの作品となります。
サイズはF6以上。素材自由。ただし彩色画であることが条件です。
スズキさんも加わって、大変盛り上がりました!
きなちゃんの作品2点です。
同じ風景を扱いながら表現が多様に変化しているのがわかります。
うねるような流動的なキュビスムです。
表現としては「躍動する抽象」に近いですね。
静かな、面的なキュビスム。
表現としては「構成する抽象」に近い表現です。
現場でのスケッチです。
とても丹念に描かれています。
パステルで描きました。
さまざまな資料を使って、作品について解説するきなちゃん。
大胆なスケッチも制作しました。
マムマムさんです。
まるで異国のような、不思議な雰囲気でしかも完成度の高い作品が2点完成しました。
公園内の建物を多く、キュビスム的な解体で描きました。
大変洗練されていて、黒の地と表現が、とても合っていますね。
シルバーをベースにした作品です。
両方の作品に蜘蛛の巣とドームの形が共通しています。
黒い作品では側面も塗っていて、まるで革のような質感になっています
作品について、詳細に解説するマムマムさん。
他メンバーも前に出て、積極的な討論が展開されました。
サトミちゃんです。
現場で丹念に描いたスケッチを元に、アクリルでキュビスム画を展開させました!
2点の関連性がとてもいいですね。
流石のデッサン力を感じる風景画デッサンです。
紫系の色彩で、上下左右に自由に視点が動く空間なのが面白いです。
デッサンと共通する形態も分かりやすいです。
サトミちゃんも丁寧にここまでの仕事を解説してくれました!
スズキさんの作品です。
今回「風景画としてのキュビズム」という狙いが1番生かされた3作品だと思われます。
油彩・水彩・デッサンと、それぞれが個性的であり、また、風景画としての大きな空間を内包しています。
空の青、木々の緑、建物の白のバランスがとてもいいですね。
木の実のオレンジがアクセントになっていて、ブラックの風景キュビズムの空間を彷彿とさせます。
黒ラインの入り方も綺麗です。
水彩をデッサンを同時に見ると、油彩の空間の成り立ちが更に分かりますね。
スズキさんの作品もメンバー全体の質問などが成されました。
さて次回の第61回演習コースは2018年2月17日(土)17:00からになります。
ご参加ご希望の方はお問い合わせ下さい!