マスミちゃんとN中さんのヴァイオリンの大モチーフ油彩画をご紹介します!
お2人ともF10号で描かれました。
まずはマスミちゃんです。
縦構図です。全体に綺麗にまとまった作品ですね。
モチーフ全体の色とバックのブルーが合っています。
ヴァイオリンの質感がとてもよく出ていますね。
バックのストライプの布の色幅も綺麗です。
音楽が聴こえてくるような、流れるような青いバックですね。
ガラス器上のモチーフもとても鮮やかに描けています。
西洋梨、トマト、クッキーの袋、さくらんぼなどが生き生きと描かれています。
弦の袋も、2重に透けたところまでよく観察しています。
すりガラスで出来たガラスの大きな器も、不透明なガラスの質感を感じます。
垂れているデザイン的な布の四角形を1つだけ赤で囲ってアクセントにしました!
紅茶の缶の描写もリアルで、ピンクの布に厚塗りの表情を加えました。
フランスパンは点描で描いています。
ますます面白くなるますみちゃんの油彩画、これからも楽しみです!
続きましてN中さんのF10油彩です。横構図です。
モチーフの世界と、バックのグレートーンのキュビズム世界が面白いバランスになっています。
オーケストラの演奏中のような、面白いバックです。
まるでストラディバリウスか、アマティのような重厚なヴァイオリンです。
綺麗な厚塗りで、油彩絵具ならではの艶が出ています。
モチーフの世界がバックの世界に自然に移行していきます。
リズミカルですね!
バックのキュビズムの世界に文字の要素としてサインが入っています。
さすがの工夫です。
布や青い瓶にも絵具がたっぷりと乗っていて、透明感や柔らか感の中にも構造が出ています。
マスミちゃんの作品と比べると、同じ大モチーフでも表現の違いがあって、楽しめますね。
お2人ともバックに凄く工夫をしていますがその視点の違い、縦構図と横構図の違いにも注目してみて下さい!