演習コース

第65回 演習コース(2018.6.2開催)「マンホールの蓋のデザイン1」

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第65回、66回の演習コースは「マンホールの蓋をデザインしてみよう」です。
マンホールは重要な施設ですので頑丈な鉄の蓋がしてありますが、その地方や自治体によって様々なデザインのものが作られています。
ご当地の特徴などのあるもの、その地方出身の漫画家のキャラクターをあしらったもの、もっと機能的なものなど、色々な種類があって驚かされます。
マンホールの蓋の写真を撮る為に日本中を、外国まで足を運ぶマニアもいます。
マンホールの蓋の写真集も何冊か出版されています。
今回と次回の演習コースでは、みなさんがマンホールの蓋のデザインを任されたとしたらどのようなデザインを作るか、そこから考えます。
例えばこのような地方のマンホールがあります。
 

函館市
 

あさひ市


草津温泉


豊中市


北九州市


長崎市
 

新潟県長岡市出身のサトミちゃんは火焔型土器の形態をマンホール化することを考えました。
火焔土器はその多くが信濃川遺跡で出土しているそうです。
しかし、その現場には殆ど土器が出たことを示す印がないため、それがマンホール化できないかというのが発想の元になっています。
 

土器の形態全体像や、土器破片の形など様々なアイデアが出ました。
抽象的な形も面白いですね。
「~~遺跡」の文字も入れて、場所を特定させるのも目的の1つです。
 

故郷に思いを馳せながらコンセプトを語るサッチャーさん。
 

デザインと、火焔土器の写真を並べて説明されました。
不思議で魅力的な土器です!
 

サトミちゃんの説明も丁寧で、分かりやすいものでした。
 

次にマムマムさんです。
こちらは、マムマムさんがご自身でご用意されたカタツムリに乗るカエルのオブジェです。
 

それを元にしたデザインです。
オブジェと歯車で構成されています。
見た人が「ゆっくりカエル」気持ちになるのが狙いの1つです。
 

デザイン画とオブジェです。
関連性がよく分かります。
 

ローマの古代遺跡のジャガーのモチーフと歯車を組み合わせたデザインも作りました。
直線的な要素が面白いです。
 

幾何学的マンホールデザイン。
丸いカンヴァスを注文し、そちらに制作の予定です。
 

左右対称のデザイン。有機的な形態です。
白いお皿に油彩で描く可能性も考えています。
丸いマンホールのデザインは四角い紙に円を描いてそこに描いて良いのですが、元々丸い支持体に描いても勿論面白いですね。
実際のマンホールの蓋のように物理的な凹凸が作れれば尚いいのですが、難しいので平面デザインで大丈夫です。
 

丁寧に色々なコンセプトを語るマムマムさんです。
次回も楽しみですね!
 

マーちゃんです。
6通りのパターンを考えました。政治的な問題を図案化したものが多いです。
国会議事堂に真実の口のついたもの(真実の口は古代ローマの下水道マンホールだった可能性があります)、名護市、横田基地、国連のマーク・・・政治的な問題も徹底すると面白い図案になります。
熱海のマンホールも考えてみました。
 

真実の口
 

マーちゃんの説明をみんなで熱心に聞きます。
 

スズキさんです。
ご自身が住まれている鶴見市市民スポーツセンターのマンホールを考えています。
牛の顔と山の牧場の組み合わせです。
牛の眼を上手く図案化されていますね。
レリーフの凹凸をいかに平面で表現するか、苦労されています。
凹凸の凸の部分に彩色する予定だそうです。
 

具体的な制作について語るスズキさんです。
 

きなちゃんです。
あえて、地元民が見飽きている相模原市のマンホールに注目しました。
きれいなアジサイのデザインに「おすい」と書かれているアンバランスさに注目されています。
どのようなものになるか楽しみです!
 

さまざまなデザインのマンホールをスマホで披露しているきなちゃん。
 

サトミちゃんは検索で見つけた合理的で抽象的な、福岡市のマンホールについて解説してくれました。
 

こちらが、その福岡のマンホールです。
抽象的なデザインにも意味がそれぞれにあります。
 

その解説です。ここまで意味を持たせて美しい抽象デザインになっているのは素晴らしいと思います。
 
さて次回の第66回演習コースは7月7日(土)17:00からになります。ご興味のある方はお問い合わせ下さい。

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