抽象画がよくわからないという方、もっとよく知りたいという方の為に、相模原市の美術研究機関「アートラボはしもと」から依頼をうけ、特別抽象画講座を2014年11月29日に開催致しました。
当日、ご参加の皆様に造花のバラとコップをお配りし、まずバラを普通にスケッチをして頂いた後、そのスケッチとモチーフを元にバラの抽象画を制作して頂きました。
画材はボードに色鉛筆、アクリル絵具、水彩絵具です。
鈴木美晴作品
バラをダイレクトに捕えました。
花びらの色の変化が面白いですね。
葉っぱはもう一工夫欲しいです。
小北美鈴作品1作目
斜線でバラ全体を捉えたところに魅力があります。
ふわっとした空間が綺麗です。
小北美鈴作品2作目
葉っぱに使った線が劇画の効果線のように、バラが輝いて見えますね。
喜納祐子作品
バラ全体を面白く解体したのが魅力的な作品になっています。
地と図の関係がリアルな作品です。
喜納祐子完成作品
喜納さんは自宅で続きを描かれました。
密度が出て、見応えのある作品になりましたね。
完成度が出ました。背景の色彩と線が主張しています。
田尻佳子作品
ピンクのハート型にバラを変形させました。
葉を表現した円形も綺麗な、面白い作品です。
地の肌色も効果的です。
川西昌子作品
幾何学的な形の薔薇でまとめ上げました。
スピード感もでてインパクトの強い作品になりました。
田所哲夫作品
何かの図面のような、機械的な雰囲気のある作品です。
棘や葉を三角形に還元したのが面白いです。
小柴彰弘作品
ダイナミックな構成で描きました。
バラのイメージから、やや離れましたが、このくらい大胆でも面白いですね。
佐竹宏樹作品
アクリル絵具で描きました。
バラの本質だけ取り出したような、奥深い作品ですね。
カラフルなバラをあえて限定色で描いたのも面白いです。
伊藤隆夫作品
バラで出来た家のような作品です。メルヘンを感じます。
落合けいこ作品
画面に点を取って、点同士を結んでバラにした作品です。
発想が大変ユニークですね。
石同琢己作品
作者はよく画廊巡りをされ、いろいろな絵をご覧になるそうです。
楕円のフレーム状形態にバラを配置するなど、世界が広がりますね。
コップの表現にもう一工夫したい所です。
大沼泰隆作品
バラというより菊に見えるとご本人が講評会で言われましたが、そこも面白いユニークな作品です。
葉の形も不思議です。
構図も面白いですね。
大川内博明作品
コップの底からバラを見るという設定です。
回りの空間にもう少し描き込みができると尚いいですね。
押田むつよ作品
宇宙を表現したかのような、壮大な作品になりましたね。
井上清美作品
バラを解体した作品です。
ここで終ると、ただ解体しただけになってしまいますので、ここからどうするのかが問題ですね。
田辺ゆうき作品
作者は中学生です。
柔らかい感性が迸りました。
構図の選び方が良かったと思います。
できたら続きを描いて、また見せてほしいです。
当日の制作・講評風景はコチラ