演習コース 第68回 演習コース(2018.10.6開催)「自分のイニシャルを絵画化してみよう 2」 Tweet 2018.11.12 by 哲雄先生 0 第67回、68回の演習コースは「自分のイニシャルを絵画化してみよう 」です。 普段あまり意識しない自分のイニシャルを絵画化するのが目的です。 中世の写本では文の冒頭の1文字が絵画化されたりしていました。 今回はモチーフとしてメンバーの方のイニシャルオブジェを配布するので、そのモチーフを大切に表現してみましょう! また、錠前の形のアクセサリーパーツも配布しますので、どこかに必ず入れて下さい。 本日は2回目になります。今回は全員のご参加です。かなり作品も仕上がってきました。 マーちゃんの作品です。 MとKを上手く使って、魅力ある水彩画に仕上げました。 海が装飾的な表現になっているのも面白いです。 門を守る兵士の首の表現について色々な意見が出ました。 デッサンで構図や表現をしっかり練ったので完成度の高い作品になりましたね。 2枚並べて鑑賞します。 鍵を持って飛んでいる鳥のアイデアがユニークです。 自作の解説をするマーちゃんです。 きなちゃんです。 デュシャンの「階段を降りる裸体2」を参考に、動きのあるイニシャルを表現しました。 錠前の展開も綺麗です。 エスキースですと更にそのムーヴメントの構造が分かります。 3点並べるととても力強くなりますね。 通勤電車の中でも小さいエスキースを描かれていたそうです。 その熱心さが質の高い作品に繋がります! ペンの表情もいいですね。 イニシャルオブジェを手に自作を解説するきなちゃんです。 サッチャーさんのアクリル画です。 画面上のアイデアが画面に勢ぞろいした段階ですね。 ここから詰めていく予定です! 今後の展開を解説するサッチャーさんです。 厚みのあるマティエール、グラデーションに対する工夫を考えます。 スズキさんです。 オブジェを元に既に解説を始めています。 クレーのような洗練された水彩画です。 SとKの現れ方に幅があって綺麗ですね。 モノトーンの作品です。細い隙間のような白い線が画面に緊張感を与えています。 錠前の色と位置が見事なアクセントになりました。サインの位置もよく考えられています。 フロッタージュによる、イニシャルの痕だけで作品化しています。 ミニマリズムに通じるものがあります。 3点並べると更に現代的になりますね。 作品の質・評価は手数だけではないということを証明しています。 エスキースを元に解説するスズキさん。 マムマムさんです。 高い完成度の古典的油彩画です。 イニシャルが風景画の中にほぼ溶け込み、新しい記号化の世界観を伝える作品になりました。 イニシャルの記号性と、その記号が画面上でどのように機能しているかを感じてみて下さい。 カンヴァスに現れた油絵具のマティエールや、細かく描かれた青い人物がとても工夫されています。 斜めから見ると色の深さが更に分かります。 左上に鍵穴が空いています。現実世界と幻想世界をつなげるシュルレアリスムの鍵穴のようです。 この作品にはみなさん驚かれました。質問や意見も多く出ました。 今回のご自身のイニシャルを絵画化するという課題、みなさん、とても面白く展開できましたね。今後の作品にも要素として使えそうです。 さて次回の第69回演習コースは11月10日(土)17:00からになります。ご参加の方は締め切りましたのでご了承下さい。