演習コース

第63回 演習コース(2018.4.7開催)「ドクロの表現1」

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第63回、64回の演習コースは「ドクロの表現」です。
第10回の演習コースのテーマでもありました。
古今東西、頭蓋骨は時代や国籍を超えて絵画や彫刻のテーマになっています。
決してマイナスのイメージばかりではない、人間の持つ色々なイメージを引き出してくれる頭蓋骨を表現するのが今日のテーマです。
こちらが、モチーフの頭蓋骨石膏像(若い女性)です。
 

今回、メインのモチーフの前に色々な骸骨オブジェを並べました。
ケルトのドクロ、発掘現場の骸骨、骸骨灰皿などです。
 

意表をついたモチーフにみなさん、ドクロを見た時に何を感じたのか話し合っています。
 

イメージ性の強いモチーフですが、自分たちも必ず1つ持っている所とか、いわゆるオブジェとは違う説得力がありますね。
 

今日はみなさんアイデアスケッチを描きます。
他の要素ももちろん、どんどん加えていくと良いですね!
 

ではディスカッションの始まりです!まずはサトミちゃんです。
1は木炭デッサンのイメージ、みんなが必ず持っているものだけど普段は見えないので、それを阻む何かを描く作品、
2は朽ちていくイメージ、その朽ちたものから新しい命が生まれる内容。
3は男女・人種による頭蓋骨の色々な差などに注目しています。
性差別・人種差別などが起こりますがでも、一皮剥けばみんな同じ、という主張も骸骨ならではの表現だと思います。
 

3つのイメージスケッチが明快なので、みなさんも意見が言いやすいと思いました。
進化による頭蓋骨の形態の変化を取り入れても面白いですね。
「差別はいらない」というメッセージもリアルに伝わります。
 

次にマーちゃんです。
1.頭蓋骨は中ががらんどうなので、マグカップにしてみる。
2.風船の顔にする。ジャックみたいですね。
3.この頭蓋骨は若い女性のものとの事なので半分をリアルな女性にする。
4.頭蓋骨の中に花を入れて花瓶のようにする。
5.とにかくいっぱいドクロを描いてみる。・・・とイメージがどんどん出てきました。
ちょうど、ディズニー映画の「リメンバー・ミー」をご覧になったばかりなので、その印象も強いそうです。
他のメンバーからは「どれも、とても生き生きした骸骨だね」と意見が出ました。
 

リメンバー・ミーのお話には、「えー!タイムリーだね!!」と、驚きの声が上がりました。
人に忘れ去られる死こそ、永遠の死であるというテーマです。
 

きなちゃんです。
こちらは、骸骨を家にみたてて、眼が窓で子供が覗いていたり、口が入り口で、そこから骸骨の子供が出てきます。
中のベッドではねている子供がいます。
 

同じくきなちゃんです。
西洋と東洋のドクロの違いをテーマにしています。
草と蛇の扱いが面白いです。
 

こちらもきなちゃんです。
大変ユニークですね。
色々な角度からの骸骨を描き、オシャレな雰囲気です。
女性のドクロなので、死んでもお化粧は忘れない!みたいな、パロディの要素もある作品になりました。
少しアンソール的ですね。
 

資料を見ながら丁寧に説明してくれるきなちゃん。
 

マムマムさんは人の骸骨が馬の骸骨に乗っているとこをろ描きました。
バックは幻想的に処理されるそうです。
現代風・中世風・キュビズムと、いろいろ考えられますね!
どのような作品に発展するかが楽しみです!
 

丁寧にコンセプトを語るマムマムさんです。みなさんしっかり聞いて、意見を述べられました。
 
さて次回の第64回演習コースは5月12日(土)17:00からになります。ご興味のある方はお問い合わせ下さい。

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