タカレイさんの「鶏のいる肉屋の大モチーフ油彩画」のご紹介です。P20号の大画面に油絵具をたっぷりと乗せた力作です。モチーフの描写も素晴らしいですがこの作品、何と言ってもバックの壁が工夫されています。まるでタイルを絵具で立体的に作り上げたかのような迫力です。ポスターの細かい描写も見応えがありますね。
金属の鶏はその質感をしっかり表現しました。固有色や光沢も綺麗に描写されています。
この抵抗感のある壁をご覧下さい。コーナーを利用した壁全体の明暗がとても綺麗です。重そうな肉の塊や太いソーセージをしっかりと支えています。影を上手く利用して、肉類と壁の隙間も表現できています。
赤い布にもしっかりと絵具が乗りましたね。布の皺の流れが明快です。ソーセージや卵の色も自然な感じですね。
チーズや木箱も質感豊かです。”KEEP DRY”の文字もアクセントになっています。油絵具の素晴らしさを再認識させてくれる作品になりました!
もう1段階アップにすると、さらに厚みのある絵具そのものの質感が分かりますね。やや暗めの影もモチーフを引き締めるのに役立っています。ますます技術がついてきたタカレイさんのこれからの作品を楽しみにしています。
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