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体験のリンゴのデッサン

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験で来られた方のりんごのデッサンのご紹介です!

このりんごのデッサンはとても丁寧で、2時間という限られた時間の中でしっかりと観察と描写に取り組まれたことが伝わってきます。以下に、構成・技術・表現の観点から批評をまとめます。

配置の安定感:りんごが画面中央に置かれ、視線を自然に誘導する構図になっています。静物としての安定感があります。

背景との関係:背景のクロスハッチングがりんごの立体感を引き立てていますが、やや均一な印象もあるため、奥行きや空気感を出すために濃淡の変化を加えるとさらに良くなります。また、りんごの背後に見えるモチーフ台と背景を分ける線はやや強いので、もう少し弱めても良いでしょう。

質感の表現:りんごの表面の滑らかさや微妙な凹凸が、丁寧なトーンの変化でよく表現されています。特に光の当たる部分と影の境界が自然で、立体感があります。

陰影のコントロール:光源を意識した陰影がしっかり描かれており、りんごの丸みがよく伝わってきます。影の落ち方も自然で、モチーフ台の布の質感との関係性が感じられます。

鉛筆のタッチ:細かい部分(蔕や表面の微妙な模様)に繊細なタッチが使われており、観察力の高さがうかがえます。

リアリズムの追求:写真のような写実性ではなく、手描きの鉛筆デッサンならではの温かみがあり、観察と表現のバランスが取れています。

時間配分の工夫:2時間という制限の中で、りんご本体に重点を置き、背景や布の描写は簡潔にまとめている点が好印象です。時間内で完成度を高める判断力が感じられます。

このデッサンは、観察力・描写力・時間配分のバランスが非常に良く、体験レッスンとして完成度の高い一枚です。今後は「空気感」「質感の対比」「構図の工夫」などに挑戦すると、さらに表現の幅が広がると思います。

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