久々にゲスト作品です。新宿M絵画教室で私が指導しているERIちゃんの新作です。堂々20Fの大作油彩で、タイトルは「過去と未来に咲く花」。今年の「メッツ大賞」に選ばれました。全体感も素晴らしいですがこの作品はバックの構成が見事です。さまざまな表現を1つの画面に入れてこれだけの統一感はなかなか出せるものではありません。力量がついてきました。
中央部分、割れたメヂチの頭に差した百合の花です。この描写力と空間感は流石といえます。石膏のグレーも幅があって大変綺麗です。
石膏像台座です。欠けがリアルだね。中から蟻が出てきてもよかったような(笑)。黒い色面も艶があって発色がいいです。
バックその1・ルネサンス絵画の世界。幼子イエスと洗礼者ヨハネがかわいい
バックその2・美しい大和絵の世界。花をめでたるお姫様です。ロットリング(細い油性サインペン)で描いた髪の毛がいいですね?。
バックその3・シュルレアリスムの世界。エルンスト的です。絵具の厚塗り層とグレーズ+細い線で描写。
コラージュも工夫しました。幾何学的な棒グラフが流動的な画面とよく合っています。隣で描いていたO澤さんも感心していましたね。トレペの皺が意外にいいマチエールになっています。花と花瓶も綺麗です。
そしてカンディンスキーです。抽象も登場しました。よく描けてる・・・。色をいっぱい作りました。
赤い布と、サインです。布の明暗が綺麗ですね。なんか、「描ききったあ??!!」って感じでした。今までの勉強が集大成された1点だと思います。これから色々な表現に挑戦するのが楽しみですね。