展覧会案内 速報!第35回上野の森美術館「日本の自然を描く展」入選作品ご紹介その2 Tweet 2022.08.28 by 哲雄先生 0 今回も、第35回上野の森美術館「日本の自然を描く展」にアトリエヒュッテから多数の入選者が出ました!それでは第1期に引き続き3期と4期の作品をご紹介します。 第3期・岩田夕美子会員の作品です。ヒュッテの百合の花の大モチーフの静物油彩画です。 静物画と言っても単なる静物画ではありません。 百合の花のイメージと光が降り注ぐイメージを構成した作品となっています。 光の表現はそれぞれのモチーフの質感を表すように的確に描かれています。 数多い大モチーフはそれぞれ違う質感を持っていると思います! 岩田会員作品展示風景です。 岩田会員作品展示風景です。 同じく第3期・大川内博明君の作品です。武士道をテーマにしています。 長年、剣道をたしなまれている大川内君ならではの作品だと思います。 大川内会員作品展示風景です。 ここから第4期です。 喜納祐子会員の作品です。モチーフは岩田会員と同じく、百合の花の大モチーフです。 全体の明度をしっかり合わせ、それぞれのモチーフを特殊に表現しています。同じ色の絵具でも光の当たり方や質感の違いで色味に差が出てきます。喜納会員は厚みのある絵具に薄い絵具を何層も塗り重ねることで、立体感の中にも2次元的な奥行きを表現することに成功しています。彩度の高い絵の具を塗り重ねていることも、シャープな印象が出ている理由だと思います。 喜納会員作品ディテールです。ディテールを見ると更によく分かりますね。 喜納会員の作品の魅力の一つに重厚なマティエールがあります。マティエールとは絵肌を表す言葉です。何回も塗り重ねて、しっかりとしたマティエールを構築していきます。描き出しは薄い絵具ですが完成する頃には油絵具らしい堅牢な画面が出来上がっています。 その過程にはいつも感心させられます。 喜納会員作品タイトルです。 「あふれる想い」作者の気持ちが伝わってきます! 喜納会員作品展示風景です。 喜納会員作品展示風景です。現在、第4期の展示中で、喜納会員の作品は8月30日(火)まで展示されています。是非会場で本物をご覧ください!最終日は15時閉館です (チケットは若干数、教室にありますのでご希望の方はお知らせください)。 https://www.ueno-mori.org/exhibitions/shizen/35/ 宜しくお願い致します。