演習コース

第61回 演習コース(2018.2.17開催)「日本の抒情歌を描く1」

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第61回、62回の演習コースは「日本の抒情歌を描く」です。
明治・大正・昭和・平成と歌い継がれてきた「日本のうた」を絵画を通して表現するのが目的です。
詩の絵画化とはまた別の、旋律のある歌をどのように絵画で表現するのかが重要です。
抒情歌といいましてもかなり幅広く、「さらば青春」「世界で一つだけの花」なども含まれます。
「黄金虫」とかも渋いですよね。「花嫁人形」は恐いです(笑)。
画材・支持体は自由、最大サイズはS10号です。
 

与えられた資料の歌のリストを見て、まず、どの歌を絵画化するかを考えます。
 

マーちゃん、スケッチブックにいろいろ形が出現してきました。
 

きなちゃんは沖縄の歌がメインのようですね。
 

そろそろディスカッションの時間が近づいてきました。
 

きなちゃんは沖縄の民謡「てんさくぬ花」を選びました。歌に出てくるホウセンカの花はマニキュアに使われているそうです。
「ホウセンカの花は爪先に染め、親の言うことは心に染める」という教訓を含んでいます。
 

歌について話してくれる沖縄出身のきなちゃん。
 

歌のイメージを描いてみました。
 

歌を沖縄語と標準語で対比させて見ます。
分かりやすいですね!どのような作品に仕上がるか楽しみです!
 

ホウセンカの花が人になるイメージです。
ハートの形や花の表情がいいですね!
葉っぱは爪の目立つ手になっています。 
 

マーちゃんです。
「春の小川」「しゃぼん玉」「ふじの山」「夕日」を選んでいます。
それぞれ、面白いイメージですね。
川に沈む町、いろいろなものが入っているしゃぼん玉が屋根まで飛びそうです、よく雷様が持っている太鼓に描かれている装飾的な雲のある富士山も面白いです。
サトミちゃんからは、川の絵が「不銭鉄の絵のようですね」と意見がありました。
 

マーちゃんのイメージに対して、どのスケッチがいいとか、意見が飛びます。
 

スズキさんです。
「ローレライ」「神田川」の初音ミク版をイメージされています。
スズキさん得意の、特徴あるデフォルメの人物が生かせそうです。
抽象的な作品を目指します。
「遠い国のクジラに・・・」このクジラはどう画面に生かされるでしょうか!!
 

サトミちゃんです。
「月の砂漠」「雪が降る町を」をイメージしています。
雪が降る町は、故郷の新潟のイメージですね。
「いちご白書をもう一度」も考え中です。
情景が分かりやすい歌を抽象化する画面を考えています。
 

丁寧にイメージをお話してくれるサトミちゃん。
 

最後はマムマムさんです。「金魚のひるね」「叱られて」「平城山」「見上げてごらん夜の星を」などを選びました。あえて、歌からの画像イメージを避けるため、曲を知らない「平城山」にとても興味を持たれていました。確かに、歌から挿絵的なイメージが思い浮かびすぎて制作の邪魔になる場合もあります。あえてイメージしにくい歌を選ぶというのも1つの方法ですね!
 
みなさん、どのような作品になっていくのかとても楽しみです!
 
さて次回の第62回演習コースは2018年3月10日(土)17:00からになります。
ご参加ご希望の方はお問い合わせ下さい!

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