演習コース 第57回 演習コース(2017.9.2開催) Tweet 2017.10.06 by 哲雄先生 0 第57回と58回の演習コースのテーマは「『都市』をテーマにしたオブジェを作り、絵画化する。」です。 配布モチーフは紙粘土・粘土板・粘土ヘラ・水用ボウルです(画像参照)。 今回の目的は、与えられた紙粘土を使って、「都市」をテーマとしたオブジェを制作し、作ったオブジェをモチーフとして絵画を制作します。 立体と平面で、同じ価値になるように制作し、その作品としての在り方を考察するのが狙いです。 きなちゃん、早速色々なプランを練っています。 サトミちゃん、両手を真っ白にして頑張ります。 マーちゃん、面白いものになりそうです。 きなちゃん、新聞紙も練り込んでいきます。 マムマムさん、古代遺跡のような都市をイメージしている様です。 では本日のディスカッションです。 本日はきなちゃんからです。 4つの色々な都市のドローイングと立体が揃いました。 緊張感のある両者の関係になっています。 中心になるのは初めて東京に来た時の都市のイメージです。 シュルレアリスムを彷彿させる4つのドローイングです。 幾何学的な線と有機的な線の両方あるのが、二律背反的です。 ゴットリーブも研究したテーマです。 「都市と自然」がテーマです。 不思議な植物のような、岩石のような都市です。 紙粘土と新聞、お菓子の包装紙の使い方が上手いです。 どこかの宇宙に存在するのではないかという別次元のリアリティを感じます。 上から見ても面白いですね。 お試しで作った立体ですが最後まで使用するかどうか悩みますね。 ドローイングについて解説するきなちゃんです。 マーちゃんです。 未来都市のイメージです。 球体の中の都市(上級都市)、地下都市(下級都市)。 マンションの上層階と下層階の差別問題などもイメージされました。 立体は球体の都市を作りました。 水用ボウルに何度も薄く延ばした粘土を貼り付け、底を破って色々なパーツを詰め込んでいます。発想が豊かな作品ですね。 ドローイングもしっかりした描き込みになっています。 水用ボウルもモチーフに利用したのが面白いですね。 上から見ると不思議な都市が現れるような、そんな世界観ですね。 未来都市について解説するマーちゃんです。 マムマムさんです。 「古代の街」がテーマです。 古代と現代・未来をつなぐドームの表現です。 絵とオブジェが1つで1つの作品を目指します。 同じ空間に2次元と3次元が同居して、立ち上がってくる作品が理想です。 上から見ても、古代感がバッチリですね。 このオブジェも本番で使ってほしいと称賛されました。 古代都市のイメージを語るマムマムさん。 「循環」のイメージを探っているサトミちゃん。 前回、同様のテーマの時に「カエル」を作ったので今回は「抽象的立体」を目指すそうです。 「循環」について、水道管・バス路線などのイメージだと語るサトミちゃん。 クラインの壺の話にも波及しました。 タイトルも考えたいそうです。 参考画像・「クラインの壺」 クラインの壺(Klein bottle)は、境界も表裏の区別も持たない(2次元)曲面の一種の事。 みなさん、この時間だけで人に理解させられるだけのテーマを決め、話が出来るのは本当に素晴らしいと思いました!! さて次回の第58回演習コースは2017年10月7日(土)17:00からになります。 モチーフの関係で参加募集は締め切りました。