演習コース 第37回 演習コース(2015.9.12開催) Tweet 2015.10.01 by 哲雄先生 0 第37回演習コースは前回からの2回シリーズで、「配布された貝から自由に発想し、貝を使ったロゴを考えてデザインし、そのロゴの入った絵を描く」です。 本日は作品発表になります! まずはマーちゃんの作品です。 資料も作って来られて皆さんに配布して発表されました! 映画「沖縄うりずんの雨」のしずくの形をモチーフに、巻貝と合成されました。 「美ら海守れ」というタイトルです。 よく見ると様々な象徴的な要素がありますね。 沖縄の米軍基地問題なども内容に含まれています。 きなちゃんからは、「内容の割に重くなり過ぎず画面が明るくていいですね」という感想がありました。 さとみちゃんからは、「注意喚起の様なロゴです。もっと光らせても良いかな。」 スズキさんからは、「反戦の3色バッチが作れるいいデザインだ」などの意見がありました。 並べると2点のバランスはこんな感じになります。 「沖縄うりずんの雨」の涙のしずくと巻貝の形態から発生したロゴが複雑な描写のタブローにはっきりとそれと分かるように存在し、互いを引き立てあっています。 海の美しさを力説するマーちゃん。 説得力があります。 講師からは、戦争をテーマにする作品の意義と注意点についてお話しました。 次にマムマムさんの作品3部作です。 画面を16分割し、貝をつかったロゴを16個も考えられました。 家紋的な雰囲気もあります。 ボードに水彩・コラージュです。 貝と金魚を使った大胆なロゴです。 油彩画です。 浮世絵と貝のロゴをテーマにしました。 それぞれの浮世絵の中に、前画像の16個のロゴのどれかが入っているという凝った作品です。 探してみて下さい! バックの黒が現状だと浮世絵の台紙的に見えすぎるのでもう一工夫したい所です。 油彩画です。 それぞれの完成度が高く、関係性も抜群の作品になりました! 制作の苦労話をされるマムマムさんです。 きなちゃんの作品です。 沖縄出身の彼女は、竹富島のなごみの塔をモチーフに考えました。 竹富島にあったらいいな、ときなちゃんが考えたカフェ「なごみや」のロゴです。 アキーラを使って描いた作品です。 きれいな沖縄の海と、赤瓦の対比などをテーマにしました。 水感がもっとほしい、なごみやの文字を入れたい、ちょっとよくばりすぎ?のような意見が出ました。 ロゴがもっと大胆に画面にあっても良いと思います。 2つの作品の対比もとても良いですね! それぞれの作品の関連性がもう少し強調されて伝わると尚良いと思います。 いろいろと考えながら掘り下げた面白い作品です。 続きを描いて是非完成させてください! 続きましてスズキさんの作品です。 前回も出た「海底探険社」のロゴです。 「シェルアート」だそうです。 タブローに使いたいがために描かれたロゴです。 「フライングシェル」という名前です。 貝から発想した綺麗な海と、籠ごと飛び立つ翼のある貝の発想がとても面白い作品になりました。 海の色はスズキさん拘りのシルバーにしました。 色々な要素を加えてマグリット的な不思議さがあってもいいという意見もありましたね。 3つの関係はこんな感じです。 バランスがとてもいいと思います。 絵が小さくてロゴが大きいのも意表をついています。 苦労話をされるスズキさん。 最後はさとみちゃんの作品です。 さとみちゃんは今回、具体的な商品を考えました。 「何に付けるロゴか?」から発想され、新しいイヤホン・ヘッドホンの商品に行きついたそうです。 「こちらは装着感とノイズキャンセルをテーマにしたイヤホンです。深海で聞くようなノイズのないイヤホン。常に身に着けている、スタイリッシュなShell的なデザインで、巻貝+イヤホンの合体のデザイン。She+ll、この文字の間隔は女性観を強調しています。色彩は深海の中のイメージのターコイズと、スタイリッシュなシルバーで決定しました。」 ここまで具体的な商品を考えるとは素晴らしい! お値段が知りたくなりますね(笑)。 キュビズム的な構造を描いてからタブローに着手しました。 深海・水中のイメージ、イコライザー的なノイズのない世界を表現した作品です。 しかし、町のような楽しい雰囲気でもあります。 カンディンスキー的な世界です。 しかし一応、配布された貝にある形しか使用しておりません。 そこも凄いと思います。 3点の関系も絶妙だと思います。 タブローはまだ続きを描かれますので完成が楽しみですね。 今回、きなちゃん、マムマムさん、サトミちゃんは続きを描かれますので完成作品は後日ご紹介いたします。 サトミちゃんは他にもこれだけの発想を描いています。 マーちゃんが気に入ったロゴを指さしています。 スズキさんもスケッチブックを取り出しましたが・・・ 何と、サトミちゃんのアイデアと似たロゴがありました。 このようにどうしても、近いアイデアというのものは出てくるといういい例でした。 さて次回第38回演習コースは10月3日(土)17:00からになります。 ご希望の方は教室にお問い合わせください!