演習コース 第33回 演習コース(2015.4.4開催) Tweet 2015.04.24 by 哲雄先生 0 第33回演習コースは2回シリーズの2回目で、「文字プリント入りの布バック」 「卓上型湿度計」「鉄と木でできたスコップ」をモチーフに自由に表現します。 モノクロのスケッチ(デッサン)と、彩色絵画の2つで一作品と考えます。 まずはマムマムさんの質の高い作品をみなさん驚きとともに鑑賞しました。 ディスカッションまでは、じっくりと制作です。 きなちゃんの作品です。 前回描かれた3枚のスケッチを1つにまとめるという発想から始まりました。 色々と工夫をこらし、スコップは「大王烏賊」のようにデフォルメされていきました。 イメージが解き放たれていきます。 彩色画です。 デッサンでは、針として描いた湿度計の針を錨にし、 さらに生き物のように曲線を多用しました。 画面には「海の中の光」が漂うかのようです。 2枚の作品。 バランスがとても良いです。 スケッチを両手に、作品の解説をする、きなちゃん。 みんなで意見を述べます。 「ネジをクラゲのようにしてはどうか」「多くの色彩を使ってもスコップに見える所が良い」「奥行きがもっとほしい」「スコップが『巨大スコップ』になっているのが面白い」など、様々な意見が出ました。 スズキさんのスケッチです。 影の形が面白い作品です。 本日制作した水彩画(まだ未完)です。 クレー風の作品ですね。 物語風な設定がいいと思います。 モノクロとカラー、2枚の関連も綺麗ですね。 今回の作品のテーマ、「物語性」を語るスズキさん。 画面を地面と空に分け、袋から種が地面に落ちて、やがて花が咲くというイメージです。 大地をスコップで耕して、湿度計の針は80℃を超えているので雨が降り、花が咲きます。 みなさんからは「文字サイズに変化があっても面白い」 「空に太陽があっても良いのでは」という話も出ました。 雨と太陽の両方の要素があっても面白いでしょうね。 回りの余白はあった方が面白い作品になると思います。 サトミちゃんのスケッチです。 ファスナー、刃、ステッチ、布の織、凹凸とネジ山、 様々なモチーフの要素を取り出して再構成しました。 アクリル画です。 烏賊の足のようになったファスナー、スコップの森、ネジの種など、 転化させる感覚に優れています。 ほぼ同じ構図でモノクロとカラーの作品を描いていきます。 配布モチーフのどの部分を使ったか説明するサトミちゃん。 ロベール・ドローネーの作品もヒントにしました。 マムマムさんの作品です。 油彩画2点です。 宗教的な題材も盛り込んだ作品(右)と、 純粋にコンポジションとして画面を捉えた作品(左)の、 2つの作品を制作しました。 特殊相対性理論も参考にした画面構成です。 表と裏を一体化して描きました。 演習コースだからこそできる、「描く事に対する表現方法の吟味」を突き詰めています。 質が高いです。 本日のディスカッションも大変盛り上がりました。 みなさん、自分の作品の様に、他会員の作品を論じることが出来るようになってきましたね。 それも演習の成果の1つです。 さて次回の第34回演習コースは、5月9日(土)17:00からになります。 ご希望の方はお早めにお申し込みください!