演習コース 第23回 演習コース(2014.4.5開催) Tweet 2014.04.11 by 哲雄先生 0 4月5日に開催しました「第23回演習コース」の様子をご紹介します。 今回のゼミの前に、マムマムさんが第21-22回の課題「カエルの貯金箱、ドット型抜デザインA6メモ、13 桁そろばんの構成絵画」を油彩で完成 させてお持ち下さいましたので、まずこの作品についてのディスカッションになりました。 前回のエスキースとはかなり変化があったようです。 とても完成度があり、原色を上手く使った作品になりました。 配布モチーフを記号的に捉えて平面的に処理し、画面に緊張感が出ました。 逆さにした文字も良いアクセントになっていますね。 この作品について、まずディスカッションが始まりました。 記号的な要素が、それぞれの枠をはみだす部分もあってよかったのではないか、とのご意見がスズキさんから出されました。 有意義な意見だと思います。 講師の意見で最後はまとめました。 洗練された画面の中にも自由な要素同士の交流が欲しい所です。 さて、今回の第23回-24回演習コースは、「映り込んだ、ゆがんだ世界を描いてみよう。」です。 配布モチーフとしてお配りしたのは、「映り込みに色々な表情の出る銀色の紙」です。 配布された銀色の紙を自由に扱って、そこに映るものをデッサンあるいは彩色画で表現します。 これが、その紙です。 自由に扱って、まずはそこに映るものをデッサンしてみます。 普段見慣れた室内や顔、手などを映してみて、どのように見えるか観察して、その上で、作品になると感じた風景や物を選んで描いて自身の世界観を表現するのが目的です。 紙は自由に加工しても構いません。 素朴に、まるでソフトミラーのように扱って、映るご自身の姿を表現するイデデェさん。 パステルをお使いです。 スズキさんはこの紙をいかに扱うかを思案中です。 複雑な形に加工しても良いのですが元には戻せないため、ある程度方針を決めなくてはなりません。 マムマムさんは早速加工です。 帯の様に紙を細く切って、編み始めました。 なかなかに器用でいらっしゃいます。 みなさん、制作に入りましたね。 本日中にある程度のイメージを作ってしまいましょう! いつもの制作では慎重派のイデデェさん、普段と全く違う創作に楽しそうです。 パステルは思い切ってどんどん描けるので、こういう制作には向いていますね。 紙を色々と歪ませて、映り込みの変化を確認しています。 こちらはスズキさんのモチーフです。 シンプルな円筒形にして、隣にガラスの円筒形器を並べています。 質感の差と映り込みの変化がテーマでしょうか。 やはりパステルで、大胆に構想を練るスズキさん。 かなり面白い現象を描写していますね。 マムマムさんは「銀色の毬」のような立体を作りました。 細かい鏡面に分割し、様々なものを映して描写するという方向性です。 もう1つ、その映す相手として緑のガラス器を選ばれました。 このガラス器もマムマムさんがお作りになったものです。 エスキースをしっかり描いて、構想を練っています。 モチーフだけでも大変美しいですね。 抜群のセンスを感じます。 銀の紙、ガラス、ビニール(テーブル)と、様々な光の表情を感じますね。 さてディスカッションの始まりです! まずはイデデェさんのパステル作品です。 これは面白いですね。 ご自身が2人映っています。 更に手や瓶など、それと分かるように描きながらも全体の鏡面の質感も感じます。 下部に、テーブルの厚みを入れる事により銀色の紙の存在感を表現していますね。 他メンバーからは「ムンクのようだ」とのご意見も出されました。 ムンクの代表作「叫び」を感じさせる要素があります。 スズキさんのパステル作品です。 大胆な構成ですね。 円筒形に加工した銀紙に映すものとして、透明なガラスの円筒形を選んだ視点が面白いです。 描画用紙全体を鏡面にするのか、一部3次元的な奥行きを出すのか、ここからの進め方で悩むところです。 マムマムさんです。前回と同じく、本日もエスキースを練りました。 銀紙で編んだ毬がガラス器に入った様子のエスキースです。 そして、その光が拡散していく世界といいますか。 線だけですが今日の課題に対してマムマムさんが抱いたイメージがよく伝わりますね。 本日のディスカッションでも皆さんの活発なご意見が聞かれました! 次回までにカンヴァスに描こう!と盛り上がっておられました(笑)。 ご参加の方々、かなり色々な発想が出るようになってきたと思います。 次回第24回演習コースは5月10日(土)17:00からです。 同テーマ2回目からのご参加も全然問題ありませんのでご希望のお方はお早めにご予約をどうぞ! このブログ記 事をご覧になってご興味を持たれた方は是非どうぞ!