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静物にオリジナルの世界をプラス

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こんにちは!皆さんは絵を描く時にモチーフを見て
「ここにもっとこんな物があったらなぁ…」なんて思った事はありませんか?

例えば、花の絵を描いている時に「ここに蝶が飛んでいたらもっと良いのに…」
と言った時に思い出して頂きたいのが、絵画であるとい事です。
その絵のストーリーに必要なモノならぜひ画面の中で創作してみてください。

もちろん、創作はデッサンなどで経験値を上げてからでないと難しい部分も多々あるので、
初心者の方がいきなり挑戦する事はあまりおすすめしません。
そこで今回はベテランヒュッテ会員、カナさんの静物画をご紹介したいと思います。

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透明水彩(F4サイズ)
制作時間:18時間
作者:カナさん
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中華風の窓がある部屋にアジアの雑貨を並べた青いクロスをかけたテーブルが
落ち着いた優しいトーンで表現されていますね。
アジアの雑貨は極彩色である事も多いのでそのまま描くと
色のぶつかりあいで想定よりも煩い画面になってしまうケースもあるのですが、
しっかりトーンをまとめて描かれているのはさすがだなと思いました。

このカモの置物よく描かれていますね!
よく見ると気がつきませんか?そう、頭は金属製で体は木製なんです。
頭部のツヤっとした表情と木のざっくりと温かい表現の描き分けがしっかりとされていますね。

ところで、この絵の中にあって実際にない物、何だかわかりますか?

答えは…

この窓です!この窓は実際には存在しない窓です。
実際にない物を描く際に最も気をつけなくてはいけないのが「スケール感」と「光」です。
その空間に溶け込ませるのに絶対に無視出来ないのがこの2つです。
自然な大きさで配置し設定した光の条件を忠実に守る事が
画面の中で創作する時の基本だと思います。

この2つはデッサンでしっかりと基礎固めしておくと、柔軟に応用して描ける様になるので、
カナさんの絵の仕上がりを見て、
やはり基礎と積み重ねは裏切らないな…と改めて思いました。

カナさんの絵、せっかくなのでもう一枚ご紹介したいと思います!

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透明水彩(F4サイズ)
制作時間:14時間
作者:カナさん
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こちらの絵はストーリーを感じる絵ですね。
ヒュッテのモチーフではお馴染みのウェイターのおじさんのとぼけた表情が良いですね!

ビールにワインにグラッパも、このウエイターのおじさんはどんなお酒でも持ってきてくれそうな気配ですね。
運んでいるのはヒメリンゴ…リンゴといえばシードル!と
連想してイメージが広がるコミカルな作り込みが素晴らしいと思いました。

そして、背景を市松格子にする事で画面全体の奥行きとモチーフの強弱をつけるアイディアも良いなと思いました。

セットされたモチーフの密度を上げて描く時に、
モチーフからキャッチした自分のイメージを広げて表現する事はやはり絵の醍醐味と言いますか
絵を描く楽しみの一つだと思います。

カナさんの様に自分らしく楽しい絵を表現できる様になりたい!という方は
まずはアトリエヒュッテの体験教室に参加されてみてはいかがでしょうか。

【体験教室のリンク】

※現在、土・日は満席のため、体験教室は平日のみの受付です。
※アトリエヒュッテは少人数でのレッスンです。
 体験教室の方も通常レッスンの方と同じ様に人数をカウントして席を予約いたします。
 日程をよくご確認の上、予約して頂きますようお願いいたします。

それでは、また次回!

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