油彩画(油絵)は、キャンバスの上に油絵具を使って描く絵です。その歴史は大変古く、油彩画の歴史はそのまま美術史の歩みになるくらいです。油彩画は繊細に薄塗りでも描けるし、大胆に厚塗りも出来ます。また、上から何回でも重ね塗りが可能ですので、モチーフそのものの色(固有色)に最初から拘る必要もありません。モチーフの下色は自由です!描いていて修正したい部分が出てきたら思い切って上から絵具をのせて描き直しが出来るのも油彩画だけの特徴です(古キャンに描く、という言葉をお聞きになった事があるでしょう。丈夫な布製のキャンバスだからこそできます)。
そんなまるで魔法のような絵画、油彩画がアトリエヒュッテでは、画材を自分で揃えなくても教室の油絵具・OIL・筆・ペィンティングナイフ・パレットナイフ・紙パレットが使い放題です!(キャンバスはヒュッテ購買部でお買い求め頂くか、ご持参下さい)。あなたも是非チャレンジしてみて下さい!
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巨匠の油彩画作品
キャンティワイン・リンゴ・巻き貝・柄布の制作過程 自由な色彩篇(実技・小屋哲雄)
キャンティワイン・リンゴ・巻き貝・柄布の制作過程 固有色篇(実技・小屋哲雄)
リンゴの制作過程(F4号)(実技:小屋哲雄)
絵具を乗せる前に鉛筆で軽く陰影を付けておくと立体感のイメージをし易くなります。モチーフ台の上に落ちるリンゴの影、バックにも影をつけておきましょう。下描きが出来たらフィキサチーフ(定着液)で軽く定着させます。
いよいよリンゴの赤を入れていきます。全体を包み込むように、球体としての形を意識しながら乗せます。今回はブライトレッドを主に使っています。オイルはテレピンとペインティングオイルの割合1:2です。豚毛とセーブルの筆を併用してみましょう。
厚みのある油絵具をどんどん乗せます。メディウムを混ぜて作った絵具です。リンゴの影の部分の赤と上の光の当たっている部分のオレンジ色などがリンゴの存在感を出しています。ここまで出来たら後は細部描写になります。
リンゴの表面の質感、布のシワを面相筆で描きます。バックにもう一層、ビリジャンをかけて完成です。リンゴの蔕(へた)もリンゴに生命感を感じさせる大切な要素なので丁寧に描きいれましょう。立派なリンゴの油絵が出来上がりました!
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