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佐伯祐三展

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こんにちは!最近は人の流れや海外からの観光客の方が戻って来たなぁと感じていますが、
皆さんはいかがでしょうか?
今日は人の流れを感じる中でも屈指の人流ポイント
東京駅にある“東京ステーションギャラリー”で
来月4月2日(日)迄開催中の「佐伯祐三 自画像としての風景」展をご紹介したいと思います。


※上記パネルは1F美術館入口ではなく、出口付近に設置されているものなので、
この写真を目指して行くと2Fギャラリーショップに辿りついてしまいますのでご注意ください。
入口は大変な混雑で撮影できずでした。

さて、佐伯祐三という画家についてはご存知ですか?
先日ご紹介したエゴンシーレ同様、とても短い生涯の中で今も輝く力強い作品を多く描いた画家です。
大阪で生まれ育ち、東京の美術学校で学び、大学卒業後はパリへ…と3つの大きな都市が彼の美術を育てました。
パリ時代にはフォーヴィスムの画家ヴラマンクから怒声を浴びせられた事をきっかけに画家として覚醒。
ゴッホなど同時期にパリで過ごしていた多くの画家達からも影響を受け作品は大きな変貌を遂げていきます。

※エゴンシーレについてはこちらのブログを読んで頂けたらと思います。
【エゴンシーレ展リンク】

作品の変貌と言いますのも、美術学校卒業後に渡仏した頃の作品というのは
とても“器用で緻密”であり構図や色調どこを切り取っても上手な絵を描いていました。
そんな美しい西洋画を描く彼を覚醒させたのがヴラマンクから浴びせられたという
有名なこの言葉「このアカデミック!」

どこへ行っても褒められる絵を描いていた彼にとってこの一喝は相当応えたようで、
直後に描いた肖像画は「自分にとってオリジナリティとは?」という
果てしない命題に挑むあまり顔を黒く塗りつぶしてしまっている程です。
(顔の塗りつぶされた肖像画も今回の展覧会ではもちろん展示されています)

今回の展覧会では、佐伯祐三の作品がどのように変貌を遂げたのか
彼に所縁のある3つの街“大阪、東京、パリ”の風景画を中心に追っていきます。

それでは早速鑑賞しましょう!

今回の展覧会、私は久しぶりの事に少々驚いています。
以前は当たり前だったのですが…
この展覧会、撮影OK作品が1作品もありません!!

という事で、作品の変貌についてはぜひ、皆さんの目で直接確認してきてください!

ただ、作品の紹介が0では寂しいので、
私が特に気に入ってポストカードを買った二つの作品をご紹介したいと思います。

どちらもパリによくある風景ですが、
美しく踊るアルファベットに躍動感溢れる筆跡…
それでいながら作品の全体を流れる鈍色の空が広がっている様な空気感。
動と静が共存した魅力的な作品だと感じました。

作品の写真は撮れないのですが、会場の“東京ステーションギャラリー”建物も凄く良いんです!
というのも、古い駅舎の煉瓦が活かされた他にはない空間なんですよ!

歴史を感じさせながら近代的で良い佇まいですね。

それでは、皆さんも東京ステーションギャラリーで
佐伯祐三 自画像としての風景 を楽しまれてみてはいかがでしょうか。
会期があと一ヶ月を切った展覧会なのでのんびりしていると見逃しちゃいますよ!
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佐伯祐三 自画像としての風景
会期 2023年1月21日(土)〜4月2日(日)
休館日 月曜日
開館時間 10:00〜18:00(金曜日 10:00〜20:00)
 ※入館は閉館の30分前まで
会場 東京ステーションギャラリー(東京・千代田区)

※予めチケットを購入してから行くのが本当におすすめです!
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それでは、また次回!

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