こんにちは!すっかりホリデーシーズンになりましたが、皆さん体調は万全ですか?
この時期になると家族や友人はもちろん、小さな子へのプレゼントを選ぶ機会が増えるので、
いつもは行かないおもちゃ屋さんや本屋さんの絵本コーナーにも足を運ぶ機会が増えます。
自分の子どもの頃にはなかったものが沢山ある一方で
変わらずにある絵本のタイトルに子どもの頃の懐かしい思い出が蘇るを感じていると、
サンタクロースやクリスマスの話の絵本の奥に控えめに「青い鳥」という絵本があるを見つけました。
有名すぎるこの童話ですが、大人になった皆さんはチルチルとミチルが青い鳥を探す旅に出たのが
実はクリスマスイヴという事をすっかり忘れてしまっているのではないでしょうか?
そんな皆さんに今回ご紹介する作品は、可愛い小鳥が描かれた作品にしたいと思います。
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鉛筆デッサン(F4サイズ)
作者:カオリさん
制作時間:14時間
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丁寧に描かれた優しいタッチのデッサン作品ですね。
木箱や赤いバラの入った青い箱と直線的で垂直水平の表現も多いモチーフでこの柔らかな印象を出しているものは…
丁寧な鉛筆使いで作られた中間色なのではないかなと感じました。
突然ですが、デッサンの作品を鑑賞する時、皆さんはどこに注目しますか?
モチーフの形や表情(質感)を表現できているかという事はもちろんですが、
絵の中でモチーフを印象的にみせる為にどの様な光、つまりどの様な影や空間が出来ているのか。
更に「色を感じる事ができる」というポイントがあると思います。
黒い鉛筆に白い紙で色を感じさせる?無理じゃない?
そう言いたくなる気持ちも理解できるのですが、
1本の鉛筆でも多様な黒を表現する事が出来ます。
その黒は、絵の中で周囲と対比しながら形にのせるとモノの表情や固有色へとなっていきます。
「色を感じる」というポイントを踏まえて、もう一度カオリさんの作品を見て見ましょう。
青い小鳥、アルファベットの書かれた木箱、赤いバラの入った茶色いリボンのかかった青い箱が綿布の上にモチーフとしてセッティングされています。
「青い小鳥」と「赤いバラ」に注目してみましょう。
各モチーフをアップにして見てみると、よく観察して描き込まれている事がわかりますね。
けれど、気が付きませんか?絵全体を見た時よりも鮮やかな印象が薄れてしまった事に。
そう、カオリさんは絵全体で各モチーフの色を表現されているんです。
隣り合うモノに限らず全体で各固有色を感じられる様、それぞれを比較し繊細に中間色を使い分けられています。
モチーフの数やモチーフの色が多くなるほど、色の表現は難しくなるので、
それをやり抜いて作品を仕上げられたカオリさんはさすがだなと思いました。
今回は青い鳥でほっこり優しい気持ちになれるカオリさんのデッサンをご紹介しました。
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自分だけの青い鳥を絵で表現したくなった方は、
ぜひアトリエヒュッテの体験教室に参加されてみてはいかがでしょうか。
体験教室と言っても、通常レッスンと同じ2時間の制作とその後の講評会まで会員の皆さんと一緒に参加できますので、
レッスンの流れだけでなく教室の雰囲気も感じとっていただけると思います。
体験教室はデッサンだけでなく、油彩や水彩、アクリル、パステルなど5つのコースから
好きなコースを希望できます。
ご自身の興味のあるコースを選んで体験してくださいね。
それでは、また次回のブログで!