今回も、第35回上野の森美術館「日本の自然を描く展」にアトリエヒュッテから多数の入選者が出ました！それでは第1期の作品をご紹介します。
野村文子会員の作品です。
風景をコンポジションとして構成した高度な油彩画です。細かい描写は省き、厚塗りで明快な印象の作品です。油絵具は強い色彩の力と、絵具の物質感が魅力です。野村会員はそのことを熟知しています。実はこの作品は対で、もう１つの作品と並べれば更に分かりやすくなります。
野村会員作品展示風景です。
田中英作会員の作品です。
穏やかな光が画面全体に充満しています。
光が複雑な形を沿うようにに広がっていきます。
タッチを生かしながら風景自身に意志があるような形の広がりです。
道の色彩には単なるアスファルトの色彩ではなく、穏やかながら様々な色相が使われており、作者が光に想像を膨らませながら描写を進めたことが見受けられます。
樹木は自然光の明るさで描かれており、生命を表現している様です。
樹木や空が筆のタッチを残した描き方なのに対し、緻密に描かれた車・人物には、現実的に描かれている雰囲気が宿っています。田中会員の流石の力量を感じます。
展覧会の今後の予定です。
第35回上野の森美術館「日本の自然を描く展」
アトリエヒュッテからの入選者
（1期）田中英作・野村文子 8/11-15
（3期）岩田夕美子・大川内博明 8/21-25
（4期）喜納祐子 8/26-30
10：00－17：00 各最終日は15時まで
宜しくお願い致します。
