ゆみちゃんの新作油彩画のご紹介です。大変神々しいですね!十一面観音菩薩坐像の顔と胸部分です。金色が多いのですがその中に非常に美しい色彩を感じています。今回の写真模写を通じて名状しがたい仏像の一部や色彩を、タッチを重層的に塗り重ねることで表現できたように思います。こちらの仏像は滋賀県の檪野寺(らくやじ)にあります「十一面観音菩薩坐像」平安時代・10世紀になります。像高312cmです。
とても良い表情です。今の世界に対する慈悲を感じます。今は疫病退散の祈りの対象としてアマビエが流行っていますがこのような伝統的な仏像の力も感じたいですね。こちらの仏像は、「今から1200年前、比叡山開祖の伝教大師最澄上人が、根本中堂建立のため用材を求め、当地に来錫の折、櫟の巨木に霊夢を感じ一刀三礼のもと立木に刻まれたと伝わる、我が国最大を誇る坐仏の十一面観音さまです。」との事です(檪野寺HPより)。https://www.rakuyaji.jp/
頭部には十の仏様がいます。十一面観音菩薩に関してはこちらのサイトで詳しく知ることが出来ます。
https://butsuzolink.com/11men/
装飾も大変美しいですね。
「福生山自性院櫟野寺(いちいの観音)は桓武天皇の延暦十一年に比叡山の開祖伝教大師様が根本中堂の用材を得る為に甲賀郡杣庄に巡錫の折、霊夢を感じて此の地の櫟の生樹に一刀三礼の下、謹刻安置されました日本最大坐仏十一面観音菩薩が御本尊様です。(総高5.3m 像高3.12m)
その後、延暦二十一年鈴鹿山の山賊追討にあたり、杣ヶ谷を櫟野まで登られた坂上田村麻呂公は、当地鎮座の櫟野観音様に祈られその御力により鈴鹿山の群賊を平定することが出来たのであります。(鈴鹿山鬼退治と伝わる)それ故将軍は当寺を祈願寺と定め、大同元年七堂伽藍を建立、永く当山守護の為に自ら等身の毘沙門天の尊像を安置、そして家来に命じて国技の相撲を奉納、是が現在まで継続しております大会式十月十八日の奉納相撲なのであります。 当寺は、天台宗総本山延暦寺の末寺で、往古は甲賀六大寺(油日寺・河合寺・新宮寺・千光寺・矢川寺・櫟野寺)の筆頭と云われ、この地方の天台文化の中心寺院であり、広大な境内を有し、その末寺には、阿弥陀寺・仏生寺・常楽寺・地蔵寺・成道寺・安国寺・詮住寺など数々の坊がありましたが、年月不詳荒廃に帰したのであります。(転宗、合併し一部現存)」(檪野寺HPより)