いねこさんの新作風景画です。
この見事な藤棚をご覧ください!実際に栃木県あしかがフラワーパークに行ってきて描いたスケッチと写真を元にアトリエで描かれました。画面の殆どを覆いつくす藤棚が圧巻です!下中央にいる赤い服の人物が画面全体を引き締めています。
花は厚みのある絵の具のマティエールで一筆一筆細かく、丁寧に描かれています。色の重なりも絶妙で、紫の中の青・黄色がとても効果的です!
逆に、木の幹などはあまり絵の具の厚みがありません。そこが却ってリアルな空間をつくり出しています。現実の花と木の物質感と逆の物質感を絵の具で表現しているのです。人物もアップで見ると丁寧に描写されていますね。向こう側の明るい世界が素敵です。
この部分にも人物がちらほら見えます。カンヴァスの布目を生かした表現です。
サインも藤色で入れました。ピッタリですね!いねこさんの風景画はますますリアルで、自然な空間がありながらも作者の主張がはっきり見える作品になっています。これからも楽しみですね!
油彩画