こんにちは!アトリエヒュッテ出張所のトキです。
今回は哲雄先生の書籍『増補改訂 7日でうまくなる油絵 初級レッスン』から
108ページに記載されている「入道雲」を実際に油絵で描いてみたいと思います!
書籍をお持ちの方は一緒に108ページを開いて頂けると分かりやすいかと思います。
油絵は先日7年ぶりに描いたばかり‥。初級レッスンがぴったりの私です。どうぞ優しい目で見て頂けると幸いです。
まずページを開いて頂きますと、
「使うもの」
●鉛筆、4番・6番丸筆 フィルバート14番(全て柔らかい毛の筆)
●ペインティングナイフ
●ペインティングオイル、メディウム (書籍より)
●まずは鉛筆で雲の輪郭をとります。
こちらがモチーフとなる入道雲です!
モクモク雲で力強いですね。この力強さが出せるでしょうか。
まずは雲の輪郭をとっていきます。
こんな感じで輪郭をとりました。
ちょっと山っぽさがありますが…。
さらにじっくりと入道雲の写真を見ながら進めます。
そしてそして!ここから哲雄先生から頂いたコメントを載せていきたいと思います。
あぁ〜!一人で悩みながら描いていた私に聞かせてあげたい!!
哲雄先生コメント
★バランスよく、良い構図が取れましたね。この段階でもっと鉛筆の線にアクセントがあってもいいかなと思います。
線で空間を作るイメージを持ちましょう!
下書きができると、ここから油絵の具の登場です。
必要な絵の具はこのように記載されています。嬉しい!
空の色はこちら。
●パーマネントホワイト
●ウルトラマリン
●コバルトブルー
●ローズマター
ローズマターが入っていることにびっくり。
でもローズマターのおかげで色に深みが出ます。すごい。
モチーフと先生のお手本を見ながら色を作っていきます。
●空の明るいところを塗る。雲はキャンバスの白を残しておく。(書籍より)
塗り始め!やっぱり最初はドキドキしますね。これで良いのかしら‥。という迷いが絵に出ています‥。
入道雲の写真と哲雄先生のお手本をよく見ながら色を作っていきます。
「迷わず塗れよ!塗れば分かるさ!」と自分に言い聞かせ、筆を進めていきます。
哲雄先生コメント
★そうです!!まずは勢いに乗ってどんどん絵の具を乗せる姿勢が大切ですね。
次は
●暗い色からグラデーションになるようにのせる。(書籍より)
暗いところは
●パーマネントホワイト
●ウルトラマリン
●コバルトブルー
最初は緊張していましたが、色を重ねるごとに楽しくなってきました。
空の色はいつ見上げてもとっても綺麗。そんな色が出せるでしょうか。ドキドキ。
グラデーション!!先生のお手本ではもうすでに空が出来上がっています。むむ‥。グラデーションがなかなか難しい。
途中ですが、こんな感じになってきました。
まだまだ空っぽさがないような‥。
いえいえ、まだまだこれからです!
哲雄先生コメント
★グラデーションとてもきれいに出来ていますね!本当に空の色はいつも綺麗で、その感動が画面から伝わります。
●雲の中の暗いところ(雲の中央部分)に色をのせてから、ごく微量の緑を入れて雲のグレーを作ってのせる。
雲の下色は
●パーマネントホワイト
●ウルトラマリン
●パーマネントグリーン少量 です。
これはちょっとグリーンが主張しすぎました!
でも!油絵の嬉しいところは色を重ねられるところ。大丈夫。と自分に言い聞かせて進めていきます。
哲雄先生コメント
★色を何回も重ねられるのが油絵の強みです。しかも、乗せれば乗せるだけ色が輝き、深みも出て来ます。
こういう画材は他に無いと言っても過言ではないでしょう。グリーンが主張したグレーも綺麗です!
●雲に奥行きと量感を出すため、雲の下色としてさらにグレーをのせる。(書籍より)
少しずつ形になってきました。(急に撮影時が暗くてすみません!)
少し一部がソフトクリーム化してきました。願望が絵に出てしまってますね。
哲雄先生コメント
★雲に厚く絵の具が乗って来て、見応えがあります。
自然界では物質感の弱いものに絵の具の物質感を出すと、強調されてリアルな空間が生まれます。
●もう一段階明るいところに、少し明るい色をのせる。(書籍より)
雲の中のふわふわ感を出したいのですが、これがとっても難しかったです。しばらく口癖はふわふわでした‥。
●ペインティングナイフの先を使い、雲のいちばん明るいところにメディウムを混ぜたパーマネントホワイトをのせて完成。(書籍より)
もうすぐ完成ですが焦らずに何度も色を確認しながらのせていきます。
ペインティングナイフを使うのも久しぶりです。むむ‥!!うまく使いこなせるようになりたい!
哲雄先生コメント
★ペィンティングナイフでガンガン絵の具を乗せていると、日々のストレス解消にもなりますよ!(笑)
先生のお手本のような力強さがなかなか出せずに苦戦です。
雲の中の暗いところ。光が当たるところと当たらないところのグラデーションがやっぱりとっても難しいです。
でも‥!探していた色が出せると嬉しい!
制作の期間は二・三週間ぐらいですが何度も空を見上げました。
モチーフを観察するのは、いつも見上げる空と角度が違うみたいで不思議です。
ついに完成しました!
哲雄先生作品へのコメント
★あゆみちゃん、完成おめでとう!頑張りましたね。油絵の具で空を描くワクワク感がとてもよく伝わってきます。
雲も、ふわふわしながらも絵の具の重厚感を感じ、1枚の絵としての完成度も高いと思います!
ペィンティングナイフのタッチも、とても良い感じで入りましたね。
この作品がこれからの油絵制作のヒントになって頂ければ幸いです。
哲雄先生からのコメントも頂き‥とっても嬉しいです!ホッとしています。
一人で描いていると不安になったりしますが、先生の書籍のおかげでしっかり描けることができたと思います。
「色使い」や「筆を入れるタイミング」「ここでペインティングナイフを使う」など一人では気がつかないこと
分からないことがとっても勉強になりました。入道雲、お気に入りの作品となりました。
毎日ニュースでコロナウイルスの恐怖を感じていると、空を見上げる時間も気力もなくなっていた気がします。
皆さんも大変な毎日を過ごされていることでしょう。
一日の少しでも心が落ち着くひとときを持って頂けるとまた少しだけ前に進めるのではと思います。
まだまだ勉強が必要な私の絵を見てくださってありがとうございました。
そして、哲雄先生と『油絵初級レッスン』書籍に感謝です!
これからも絵の勉強を続けていきたいと思います。
一日も早く以前の暮らしが戻ってきますように祈っています。
読んでくださった皆様も、ヒュッテの会員の皆様もどうかお身体お気をつけてお過ごしください。
最後に哲雄先生より
★ありがとうございます。今ほど今までの日常が恋しい時は無かったと思います。
そんな中で、カンヴァスに向かって、丁寧に、一筆一筆を走らせる。それは明らかに今後の糧になります。
芸術は、平穏な時だけに傑作が生まれるわけではありません。過去の巨匠も、動乱の世に優れた作品を残しています。
体調に万全の管理をしながら、それでも、絵を描き続けたいと思います。
哲雄先生、ありがとうございました!これからも頑張ります!
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