絵画教室ってどんなとこ？ アトリエヒュッテ 生徒作品レポート vol.2

こんにちは！ヒュッテ会員のヤナです。先日半月ぶりとなってしまったレッスンに行きましたが、勘を取り戻すのに少々時間がかかってしまいました…。それにしても、まだ5月だというのに相模原は暑い!!教室では既にエアコンが稼働していましたよ。このまま早すぎる夏に突入しないかちょっと心配です。
　
当記事「絵画教室ってどんなとこ？」では、アトリエヒュッテでのレッスン内容や生徒作品を、絵画制作ビギナー&入会したての私ヤナが実際に見たこと感じたことを交えながらレポートしていきます！絵画教室が気になる方は是非参考にしてみてくださいね。それではさっそく参りましょう！
　
第2回目に紹介する作品はこちら！ユミさんのデッサン画です。
ユミさんは今年の3月に入会され、月4回コースで通われています。絵については経験があるもののしばらくの間離れており、最近少し余裕が出てきたので再び始めようと思い、入会されたとのこと。
　

前回、ヒュッテではまず基礎練習として必ずデッサン画を習うということをご紹介しましたが、キャンティワイン瓶の次は生徒さんご自身の手が課題となります。硬いワイン瓶と全く異なる質感と構造ですね。ちなみにユミさんは左利きのため描かれているのは右手。またポーズは生徒さんそれぞれお好きなように決められます。
ユミさんのデッサン画は人間の手のひらのモチッとした柔らかさがとてもよく分かります！このまま触れてしまいそうな、さらに肌の温かさまで伝わってくるような素晴らしいクオリティですね。さすが経験者といったところでしょうか。画面に大きく描かれていることで迫力もあり、より本物らしさを感じます。
　
デッサンではモチーフを観察する際、できるだけ同じ位置から見るのが大切なポイント。しかしながら自分の手を全く動かさないようにするのは結構大変。ユミさんも苦労されていました。指を観察したくて顔に近づけたところ、やはり見る位置が変わることで形が狂ってしまったのだとか。じっくり観察することと、正確な形を素早く把握し描き起こすことを両立するのはなかなか難しいと私も感じます。モチーフによって観察の仕方にそれぞれ違ったコツがいるというのは、初心者の私にはちょっと驚きでした。なるほど、描き方だけでなく見方も変えるのですね。
　

伸ばした人差し指は丸みによって奥行きがあることがよく分かります。指は間接により曲げることが可能な円柱がつながっているものだ、と哲雄先生から教えていただいたことで理解が深まり、より正確に描けたとのことでした。全体を小さなパーツの集合体として捉えることも、構造を理解するうえで重要な点ですね。こういった「具体的な理解の仕方」を教えてもらえるのもやはり絵画教室ならではです。
　

指と同じように手首も太い楕円の円柱として考えて描いたそうです。ただの円柱ではなく、骨と筋肉による筋が皮膚の下から盛り上がっている、という様子が丁寧に表現されていますね！手のひらと手首の境界線にしっかりと影をつけることによってそれぞれの厚みの違いも伝わってきます。
　

ぎゅっと握りこまれた指と、その影響で少々くぼんでいる手のひら。思い切って影を濃く塗ることで立体感が非常に分りやすいですね。親指と人差し指付け根の奥行きの差もしっかり表現されています。握った指先が手のひらにくっついているのか？浮いているのか？その様子をよく観察してみて、とは由里子先のアドバイス。見事に正確に表現できていると思いませんか！指の下から伸びるしわと、盛り上がっている皮膚との明暗の差がとってもリアル。手のひら下部もふんわりと丸く盛り上がっている様子がよく分かります。
　
個人的にモチーフとして手というものが大好きなので、こんなにきれいで立体的な絵を見ることができ少々興奮しております。すごい！このまま握れそう！握りたい！ユミさんの表現力に圧倒されてしまいました。
ユミさん自身は日ごろの忙しさもありご自身の手をモチーフとして意識したことがあまりなく、今回の課題は新鮮だったとのこと。レッスン中、手が乾燥ししわが増えたなあと漏らしたところ、由里子先生がハンドクリームを貸してくださったそうです。そのおかげで手にツヤが出て描きやすくなったのだとか！最終的に自分の手の雰囲気を上手く表現できたと喜ばれていました。
　
以上、ユミさんのデッサン画の紹介でした！このモチーフについては受講4回、計8時間程度の取り組みだったそうです。
自分の体は身近なものですが、モチーフとして観察することで新しい発見があるかもしれません。事実、ヒュッテでのレッスンはいつも「知らなかった」が「知っていること」に、「描けない」が「描けた！」に変わっていくのが実感できます。また、レッスン中だけでなく終わった後にも毎回先生による講評が行われますから、その日の頑張りを必ず評価してもらえることで絵を描くモチベーションの維持にもつながりますよ。入会を迷われている方はぜひ一度、体験教室で「描けた！」を味わってみてください♪