静物画

N中さんの「天使のいる大モチーフ(油彩 F20)」

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2013年9月いっぱいまで設置の「天使のいる大モチーフ」、完成作品が続々と登場しています。
ケイコさんに続きましてN中さんの作品です。
F20の大画面にとても高度な表現が満ち、充実した作品になりました!
金色の天使が画面に崇高さを与えています。
キュビスムやモンドリアンの手法もさりげなく加わっていて実に面白い画面構成になっています。
このあたりは、演習コースでの表現とリンクしていますね!
 

金に輝く天使です。
オリジナルの白ではなく、金で表現したところにN中さんの大胆なセンスを感じます。
アンティークの本、さくらんぼ、背景の青い瓶との関係もとてもいいです。
 

百合の花です。
厚塗り絵具の描写ですが花の持つ軽やかな印象も失われていません。
蕾や葉っぱもとても魅力的に描かれています。
バックの青い布の持つ空間と合っていますね。
 

花たちで形成される大きな空間をお感じになると思います。
天使のラッパも、まるで花の仲間のようですね。
 

パンとチーズがとてもリアルです。
チーズにいたってはその匂いまで感じます。
長いフランスパンの奥行きもよく出ています。
 

左のバックの百合はシンボル的な表現で描かれていて、モンドリアンの手法です。
透明な花びらが青い布と不思議な前後関係を保っています。
不思議な世界です。
 

台の側面はややキュビスム的な表現で、観ていて飽きません。
サインも絵の一部になっていますね。
ますます洗練されてきたN中さんの構成油彩、演習コースでの修行成果が出ています!

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