第7回ヒュッテ展で出品された作品です。
美晴ちゃんの最新油彩画です。
ヤギの置物・ケルトスカル・様々な木の実を台上にセットして描きました。
ヤギと木の実は私物です。
あまり細部の描き込みはしていませんが、それがかえってこの作品の魅力を高めていると思います。
バックの暗色も、雰囲気を高めています。
ヤギの表情がとても良いですね。
白っぽい色にマティエールをしっかりつけたので存在感があります。
左右の角の距離感もよく出ました。
ヤギの首まで筆のマティエールがしっかり乗せられました。
バックの何層にも塗り重ねた色とよく合っています。
限定された色彩の中で色幅をしっかり作れましたね。
ケルトスカル(ケルト模様の入った骸骨)と木の実が溶け込むように描かれています。
木の実は必要なものだけ描いていて、それも面白い工夫になっていますね。
ヤギの前に置かれた木の実は、松ぼっくりがメインになって展開しています。
カンヴァスの目も綺麗に出ましたね。
複雑なグレーに幅があります。
黒と茶を何層にも塗り重ねたバックです。
まさに「黒と茶の幻想」ですね!
1つだけ離れた木の実が画面のバランスをとっています。
この1粒に力が入ります。
台のアイボリー色も絵具の厚みを付けました。
サインはその厚い絵具を彫って描きました。
筆で入れるサインとはまた違った面白味があります。
ご自身の描きたい世界を追求する美晴ちゃん、これからも楽しみです!
油彩画