気球のある大モチーフも、9月一杯で設置が終了しました。
多くの会員さんが制作されましたので、ご紹介したいと思います。
今回はシゲミさんの油彩画(F10)です。柔らかい光に満ちた素晴らしい油彩画です。
カンヴァスの目を上手く利用したので油彩画ならではの色幅の多さを表現できました。
気球の看板の中は、何回も何回も丁寧に絵具を塗り重ねました。
説得力のある厚塗りです。
左側のブラインドから光が入ります。
逆光の現象を画面にうまく取り入れました。
右側のブラインドも綺麗ですね。
植物の描写がとても丁寧です。
上部の青から段々に黄色に変化し、光を現しています。
その光が瓶の口を自然に照らしています。
モチーフ台の上もしっかりと描写しました。
本2冊・牛2頭・煉瓦2つ・植物のポット・洋酒の瓶・ストライプ布、どれも高いレベルの描写力によって等価値観で処理されています。
先程も触れた逆光の世界が綺麗なのもこの作品の魅力の1つですね。
本の背表紙なども細かく描写しました。
植物のトップ部分が光っているのもとてもリアルです。
ポットの銅の質感もよく出ています。
よく見るとストライプが映りこんでいますね。
サインもいい位置に入っています。
しっとりとした丁寧な油彩画が得意になってきたシゲミさん、次回も楽しみですね。
油彩画