今回は、アフリカの大モチーフの油彩作品6点をドドン!!とご紹介します!
それぞれの表現の違いをお楽しみ下さい。
まずはN中さんの作品F10です。
その、重厚な絵具の付きが魅力です!
立像とその他のモチーフのバランスがとても良いですね。
地面はキュビズム風に表現しました。
左のバックは布で、右に行くに従い空間になると言う凝った表現になっています(影にご注目下さい)。
踊っている人4人や座っている人、テントなども小さいながら描き込みが凄いです。
サインも魅力があります。
ティキ、モチーフのお肉は省略しました。
Oさんの作品F12です。
黄色のバックが強烈ですね。
立像の表情がとても面白いです。
全体的なバランスがとてもいい油彩画になりました。
台上の抽象画もよく描いています。
バナナの黄色もアクセントになりますね。
枝の梯子の細かさやティキの玉(ぎょく)のような質感はOさんならではの魅力ある描写です。
バナナに足が生えているみたいでユーモラスです。
サインは繊細です。
T所さんの作品F10です。緻密によく描いています。
立像の質感が、「黒檀」のようになりました。
バックはあえて同系色の茶系にしました。
アボリジニのカレンダーの布を実に忠実に描かれましたね!
全体の茶系色の中で葉の緑が効いています。
サインは立体的な3Gの様で大胆です。
ストーンさんの作品F10です。
タイトルは「沈みゆく島」です。
バックはそのタイトルの様に島と海、空になりました。
立像を見下ろして描いたのが伝わるパースになっています。
梯子は空から吊るされ、海はやや荒れ模様で、少し不安を感じる作品に仕上がりました。
不安を感じさせるには高度な表現力が必要です。
サインはイニシャルです。
サヨさんの作品F8です。
小さめのサイズですが頑張って殆どモチーフ全部の要素を入れ、バックもオーストラリアの大地のように見える工夫をしました。
図書館で借りたアボリジニの本の写真を参考にして、原始の人達を描きました。
迫力がありますね!
立像は実際よりも若い女性の様に表現しています。
サインは陰影が付いていて面白いです。
小さめカンヴァスに大モチーフは、サヨさんの独特な表現になってきましたね。
タカキョンさんの作品F10です。
初めてF10の大きさに挑戦されました!
モチーフがとても自然に描かれていますね。
立像の顔の表情もいいです。
右下には教室に飾ってあるナスカの地上絵「猿」の金属皿を入れました。
赤い棘のある果物も、難しいモチーフですが上手く描けました。
若干描き足りない部分もありますが最後までよく頑張ったと思います。
サインは年号とイニシャルです。
このように同じモチーフの油彩画でも、それぞれの作者の興味・視点・技法・サイズの違いなどによって最終的な作品は全然変わってきますね!
一度に見るとそれが更に伝わると思います。
みなさんの作品、これからも楽しみですね!
油彩画