シーサーの大モチーフ、今回はストーンさんの作品です。
F10の油彩画です。
このモチーフで、縦構図は珍しいです。
バックを海の風景にされたのも、沖縄のモチーフとよく合っています。
縦構図なのでバックの布も全て入れる事が出来て、モチーフ全体の大きさも出ました。
女性シーサー、細かい部分にはこだわらず、ザクザク仕上げております。
バックの白い珊瑚を上手く使ってシーサーの輪郭を表現しています。
男性シーサーも同様ですね。
胴体の明るい茶色と髭・尻尾の青のコントラストが綺麗です。
こちらは背後に流木があります。
バックの縦方向のタッチも画面を生き生きさせていますね。
朱色の器と木彫りの果実です。
構成上、丁度いいバランスで描きました。
器の厚みを実物より厚くして、安定感を出しています。
煉瓦の表情も綺麗ですね。
カンヴァスの目を上手く生かしています。
2種類の巻貝も良いです。
特に白い貝は、白の油絵具の厚みが魅力的です。
不透明感が油絵具の白の醍醐味なんですよね。
布の装飾との関係がリアルです。
まるで空に吊るされているような布の表現が、幻想的な雰囲気を醸し出しています。
雲の形も面白いです。
右側も同様の表現です。
こちらでは雲をはっきりと描きました。
その部分だけ布の輪郭が際立ちます。
サインは黒で締めました。
左下の黒い三角形と呼応しています。
画面の全体感を豊かにできるようになったストーンさん、これからの作品が楽しみです!
油彩画