ケイコさんの「ドン・ジョヴァンニの大モチーフ油彩画」をご紹介します。
F15という大画面に半年かけてじっくり取り組みました。
その発色・描写力・構成力など、どれをとっても一級品の作品に仕上がりました。
今回の大モチーフの魅力を最大限に引き出している作品だと思います。
ドン・ジョヴァンニは、大変人形らしく描けました。
人形はよく人間的になってしまう場合があるのですが、このジョヴァンニは顔と手は陶器、あやつり人形的な動きを具現化した体、レースなどの豪華な服など、よく観察されましたね。
画面下半分のビリヤードの玉とケルトスカルの関係もよく描けました。
透明感のあるガラスの器の描写も綺麗ですね。
ワインの木箱も本当に画面で彫ったような迫力のある雰囲気のレリーフです。
左のバックは雄大な森の景色になっています。
更に画面の1番左にはギリギリの所に白樺の木があります。
この白樺が画面全体を引き締めています。
一般的な額ではこの要素が隠れてしまうので額は箱額がオススメです!(笑)
森の下にはお花畑があり、tkeikotのサインも花の仲間のようですね!
バックの右側では玉の動きが表現されています。
球体の連続性が未来派のような運動として捕えられています。
とても面白いセンスだと思います。
右下のバック、ウイスキーローヤルの小瓶やビリヤードのキューの質感もいいですね。
影の色や形も綺麗です。ケイコさんの油彩はとても洗練されていて、さらに磨きがかかってきましたね!
油彩画