本日、無事に私の個展「小屋哲雄展・古典抽象主義9(Oギャラリー)」が終了いたしました。来て下さったみなさん、本当にありがとうございました。今回の個展はある意味私の仕事の分岐点に位置する記念碑的なものだったと思います。ここで、来て下さった皆さんの記憶と共に、会場風景を振り返ってみたいと思います。
まずは30Fの連作です。油彩・アクリル・鉛筆など様々な技法で描かれています。
そして振り向くと・・・M100とM40の連作。ドンゴロスのようなカンヴァスに描かれております。
左側の壁には少し色彩の入った作品。ラメのような陶器のような金属のような。。。不思議な質感をお楽しみ頂きました。
正面にはF100号が!!この奥行感、あなたは包み込まれましたか?
吸い込まれるように2つの30F作品が並びます。まさに、宝物です!
おっとこれは凄い!!この盛りだくさんの作品群を堪能してくださいね。
F0号の行進ですね。小さい作品でも大きい作品に宇宙観は負けないぞ!!
そして突き当たり。DMでおなじみの「アララト」へ到着です。
いかがでしたか?みなさんを雄大な世界へ導けたら幸せです。
最終日、大勢のお客様で賑わうOギャラリー。由里子先生も大活躍でした!。
絵画コレクターのご夫婦に私の作品の解説をしている由里子先生(左)。奥では少年たちがこの不思議な空間に魅せられていました!
カトちゃんの感想に続き、新宿M絵画教室のERIちゃんが感想を寄せて下さいましたのでご紹介しますね。
「先生、1週間お疲れ様でした!!
今回の個展、本当にすばらしかったです。大作はもちろん、小さな作品もあれほどのスケール感を表
すことができるのは、先生だからこそですね。タッチや色彩の重なり方ひとつひとつをとってみても、
唯一無二というか、非常に知的で、計算され尽くされた大胆さ…そんな印象を受けました。
素敵な空間にご招待いただき、ありがとうございました!
絵を見慣れていない母も、さすがにとても感動していました。
準備期間も含め、お疲れでしょうから、しばらくゆっくりお休みくださいo(^-^)o」
ERIちゃんすばらしい感想をありがとう!!今回の個展で得た経験を元に、ますます制作に励みたいと思います!!
☆ところで、今回DMの作品タイトルにも使用した「アララト」ですが、会場に来て頂いた皆さんから色々と質問がありましたので、ここでその語源などをご紹介したいと思います。
意外なことに【アララト】は山の名前ではなく国の名前です。 紀元前9世紀?6世紀にアルメニア地方に存在した【ウラルトゥ王国】です。 アララトはそれがなまったもので創世記第八章四節にはヘブライ語原文では複数形で【アララトの山々】と表現されています。
つまり【ウラルトゥ王国にある山々】と一般的に表現されているだけです。現在のアララト山は創世記の記述とは直接関係はないようでずっと後世の命名です 。
死海写本の中に含まれている【外典創世記】第十章、及び現在では偽典として聖書から抹殺された【ヨベル書】第五章にはもっと具体的に【アララト山脈のルバル山に着いた】と書かれています。
色々と、奥が深いですねルバル山とは一体何処にあるんでしょう?ご存知の方は教えて下さい。
素晴らしい個展を終えてホッと一息です。来年も個展、グループ展の予定が入っていますのでお楽しみに!!
詳細が決まり次第、発表いたします!