1月の最終週に、私、小屋哲雄は大阪の”Oギャラリーeyes”にて、個展を開催しました。今日はそのレポートをお届けしたいと思います。”Oギャラリーeyes”は、東京・銀座の”Oギャラリー”の大阪支店で、唐木満さんという方が代表で頑張っているギャラリーです。関西の若手から中堅作家に大変人気があります。これはその入口ですが、鉄とガラスで出来たドアです。戦後すぐに建った「石之ビル」の3階にあるギャラリーで、建物の古さ(何とエレベーターがありません)とは逆にギャラリー内はとても近代的な雰囲気でございました。
正面右の大きい作品はP80号です。その左隣、わざと下の方に飾ってある小品はF4号です。展示はギャラリーに一任致しました。この空間インスタレーションのような配置はギャラリースタッフの協議による結果です。観に来て下さった方々も色々な意見を言われました。
正面から右の壁を見ます。F6が2点並び、結構間があって、その隣はF10です。全て、Black-Compositionの最新作です。
このように対角線上で対話をするかのように小品が並んでいます。「壁にできる余白」の形を相当意識しているのではないでしょうか。ご覧のように、古いビルなので大きな梁があります。その梁を魅力的に見せる演出のようでもありました。
左もP80の作品です。ブラックとカラーの融合とも言える野心作です。ある意味「和」の空間も表現しました。
ドア側の壁です。左が「ただひとりのZ」という作品です。絶対的な孤独感を表現しました。
こちらはゲストルームです。F10号のグレーとブラック主流の作品の下に簡単な休憩スペースがあり、私の過去の個展資料や博士論文が閲覧できるようになっています。
2007年度の、Oギャラリーの個展で展示したF0号連作作品の再出品コーナーです。
関西の人の反応は、東京とはまた違って貴重な体験になりました。兵庫県立美術館や徳島県立美術館の学芸員さんたち、関西の画廊のオーナーさん、銀座・井上画廊の「翔展 2008」でご一緒した関西の作家さん、関西のアジア雑貨店の店長さんとトンボ玉作家さん、初めてお会いした京都の遠距離友人、約23年ぶりに再会した高校時代の美術の領家先生、約36年ぶりに再会した小学校の同級生のJ子さん、三重県在住の父の親友の建築家さんなど、なかなかお話できる機会のない方々と話せたのはよかったです。
そしてアトリエヒュッテからはネギ君とカバチ君、M絵画教室からはO澤さんとERIちゃんが駆けつけてくれました。アトリエヒュッテ火曜チームからはお花も頂きましたし、とても勇気が出ました。
実は私は神戸市生まれですので(笑)、関西で個展をするのもある意味良かったような気がしています。
後、ななまゆ一家さま、一週間本当にお世話になりました。
Tetsuo Koya / photo credit : O Gallery eyes 2009