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☆ロスコの作品87億円で落札 現代美術で過去最高額☆

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Rothko

☆ロスコの作品87億円で落札 現代美術で過去最高額☆
 「米ニューヨークの競売会社サザビーズで15日、米画家マーク・ロスコ(1903?70年)の絵画「ホワイト・センター」(50年)が7284万ドル(約87億7400万円)で落札された。現代美術作品のオークション落札額としては過去最高という。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)などが伝えた。
 同社は落札者の氏名などを明らかにしていない。出品者はロックフェラー財閥のデービッド・ロックフェラー氏で、60年に1万ドル未満で購入したという。(共同)」
これってロスコの作品の中ではそこまでの絵ではないと思いますが・・・初期の「鳥」や「ゲッセマネ」の方が好き(笑)その頃ロスコはまだシュルレアリストでしたが。 味のある、精神性の高い画面です。
ところでマーク・ロスコとは・・・
「マーク・ロスコ(Mark Rothko, 本名 Markus Rotkovich(英語化した形では Marcus Rothkowitz とも), 1903年9月25日 – 1970年2月25日)は、20世紀のロシア出身のアメリカの画家。
1903年、ロシア(ラトビア)のドヴィンスクにユダヤ教徒を両親に生まれる。一家は1913年に早くからアメリカ合衆国オレゴン州ポートランドに移住した。
ロスコは奨学金を得て、1921年から1923年までイェール大学に学ぶが、学位は取得していない。1923年にはニューヨークに移住し、1925年からアート・スチューデンツ・リーグで学ぶ。
1933年、ポートランド美術館で初の個展を開催。この頃のロスコの作品はシュルレアリスムの影響の濃いものであった。
大画面をいくつかの矩形に区切った、独特のスタイルの抽象画を描くのは1940年代の末頃からである。彼は抽象表現主義の作家としてくくられているが、微妙な色彩、色面と色面を区切る茫洋とした線を特色とするその画面は、抽象表現主義のなかでも「アクション・ペインティング」とも「ハードエッジ」の抽象画とも一線を画したロスコ独特のもので、不思議な詩情と崇高さを湛えている。晩年にはヒューストンの「ロスコ・チャペル」のための連作を手掛けた。
イギリス・ロンドンのテート・モダン(テート・ギャラリー)と、日本の千葉県佐倉市の川村記念美術館に、四面の壁にロスコの連作だけを掛け並べた「ロスコ・ルーム」がある。これらはもともとニューヨークのシーグラムビルの社員食堂の壁面全面を飾るために作られた連作だったが事情で実現せず、ばらばらになって各地の美術館に収蔵された。
彼は美術館などに作品を展示する際、同じ壁面に他の作家の作品を展示せず、その壁に一点だけでもいいので彼の作品だけを掛けてほしいと希望している。
ロスコは1970年に謎の自殺を遂げた。」
以上、Wikipediaより。
私の大好きな抽象表現主義の画家の1人です。

(ロスコの自殺に関してですが、彼はアトリエで手首を切って自殺しました。カラフルだった大画面が段々とモノトーンになり、死の前年あたりから、殆ど色は使わなくなります。これは大変計画的な画面上での「悲劇性」の演出であり、その意味で彼の自殺は前もって決められていた事かもしれないと私は思っています。)

画像がその「ホワイト・センター」ですが、人物と比較してその大きさがよくわかりますね!!

ダウンこちらは有名な川村記念美術館 の「ロスコ・ルーム」です。まだ観てない方は是非!!

RothkoRoom

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