みんなが大変気になっていたヒロフの油彩、本日完成です!いやあ、じつに写真を撮るのが難しい絵で・・・上部が光っちゃってますがそこは差し引いて見てネ!(笑)自然光の下で撮ればもっといい写真になるかも・・・でも、今梅雨だからなあ・・・それにしても実に複雑な良い色彩と光沢と厚い絵具の表情ですね。モチーフはインドネシア木彫り魚と金色の球、ドイツ陶器絵付きビアジョッキ、白薔薇、魚のレリーフのある木製看板(フィッシャーズクラブのものです)、地図模様の布です。横構図で、全体に右下に流れる構図なのですが球とジョッキ&花がその流れをギリギリで止めている所にこの絵の緊張感が生み出されております。
ちなみに自然光の下で撮影したらこんな感じです。蛍光灯で撮るよりは反射が少ないですが色がちょっと柔らかいかな?まあ、後は実物を観て下さい(笑)。
魚アップです。なんかヒロフ君に似ています(笑)。厚塗り&グレージングを重ねに重ねた表情が生きています!
ビアジョッキです。楽しそうにお酒を飲む男女の絵のジョッキですが、それがそのままこの画面で生かされていますね!取っ手も美しいです。
金の球と地図の布です。金色の中にアトリエヒュッテの室内が映り込んでいて、それを上手く処理して描いています。深い空間が球の中にありますね。布とも合っています。ちょっと大理石チックな布ですがそこも魅力です。
看板の魚です。躍動感がありますね。手前の白薔薇との相性も良いですね。
これは看板の端なんですが、こういう輪郭の形を生かして質感を出すのがヒロフの上手いところです。しかも明暗の関係も逆転させてシルエットにし、そのイメージを強化しています。右手中央あたりに入った赤が良いアクセントになっていますね。流石!
描き出し当時から思い返すと随分まとまりのある、油絵具の魅力満載の作品に仕上がりました。次回作も楽しみだねヒロフ!