ネギ君の新作木炭デッサンです。「ガムランが聞こえる箱の中でN.Y.に行きたいとダダをこねるワヤン・クリ」です!!タイトルについての詳しい内容はネギ君に聞いてみよう!
ワヤン・クリの幻想的な動きです。
ワヤン・クリとは、インドネシアのジャワ島やバリ島で行われる、人形を用いた伝統的な影絵芝居、またそれに使われる操り人形のことです。人形を操る人をダランと呼びます。芝居はヒンズー寺院での祭りなどで行われ、インドの古代叙事詩「マハーバーラタ」や「ラーマーヤナ」などが主な演目です。10世紀には既に演じられていたことが記録されております。ワヤン(Wayang)は影を、クリ(Kulit)は皮を意味します。
拳法使いのようなワヤン・クリ。NYに行きたいとダダをこねてるんでしょうか?
千手観音のようでもあります。アチョチョチョチョチョ!!どうしてNYに行きたいのかはネギ君に聞いてみよう!!
そして!!何と「クラインの壷」のモチーフです!
クラインの壺(くらいんのつぼ、Klein bottleと)は、境界も表裏の区別も持たない(2次元)曲面の一種で、主に位相幾何学で扱われます。ただユークリッド空間に埋め込むには4次元、曲率0とすると5次元が必要です。3次元空間には通常の方法では埋め込み不可能ですが、射影して強引に埋め込むと、自己交差する3次元空間内の曲面になります。その形を壺になぞらえたものであると思います。
クラインの壺はドイツの数学者フェリックス・クラインにより考案されました。クラインの管、クラインの瓶とも言います。すごいものがありますね!3次元空間には通常の方法では埋め込み不可能なのに、存在するのがすごい!!
モチーフの「クラインの壷」です。知的で美しいですね。
これが「クラインの壷のイメージ図」です!!
☆ところでタイトルにある「ガムラン」とは・・・
このような楽器です。これは私の所蔵しているガムランです。台座の絵は手描きでとても細かく描かれています。
使い込まれた青銅製の鉄琴が美しいですね。音色も本当に綺麗ですよ!!
ガムラン (gamelan) とは、インドネシアの各地で発達している伝統的な器楽合奏音楽の総称です。しかし、元来は、インドネシア、ジャワ島中部の伝統芸能であるカラウィタンで使われる楽器の総称であった様です。「ガムル(たたく、つかむ、あやつる)」という動詞の名詞形で、その名の通り、叩(たた)いて音を出す楽器がほとんどであると言います。ご参考まで。みなさん、この作品にガムランの音楽が聴こえましたか?
次回のネギ君にも期待しましょう!