演習コース

第49回 演習コース(2016.11.5開催)

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第49回と50回の演習コースのテーマは、演習コース50回記念としまして、
「カレンダー絵画と予定絵画」を実施します。
テーマは、配布モチーフの2017年大判カレンダーを支持体とし、
そこに「既に決まっている予定」「この頃にはこれがしたい、こうなっていたいという希望」を描き、作品とします。
各自、直接カレンダーに描く事により、既製品のカレンダーを作品化する事を目的にします。
次に、カレンダーに描き入れた項目を1つないし複数選んで別の支持体に描きます。
その支持体はカンヴァス、パネル、ボード、紙など、なんでもOKです。
大きさも自由です。
カレンダーそのものにコラージュしたり、切ったり、折ったり、
色々と変形させても大丈夫です。
 
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ちょっと複雑な内容ですがみなさん、さっそくアイデアを出し始めました。
今回の課題は、河原温(1932-2014)の日付絵画を参考にしています。
主観から客観へ、美術作品の重要な問題をより意識していきます。
 
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いつもの課題より少し込み入ってますので、いきなり色々とカレンダーに描き込むと収拾がつかなくなります。
スケッチブックなどでエスキースするのも重要です。
 
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大きく、紙質もしっかりしたカレンダーですので、図案や文字は描きやすいと思います。
文字も、「書く」ではなく「描く」意識で!
 
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マーちゃんは1月のページにイタリアの地図を描き始めます。
これには深い意味がある様です。
 
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きなちゃん、カラフルですね!
予定が詰まったスケジュール帳を傍らに、カレンダーに記号や図形を描き入れます。
パステル鉛筆を使用しています。
 
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スズキさんはゲーム盤のような構成です。
数字そのものに注目されているようですね。
インド数学かもしれません。
 
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サトミちゃんは”H”と”A”の文字に拘っています。
どんな意味があるのでしょうか??それは後程のお楽しみです。
 
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では本日のディスカッションです!
きなちゃんの作品です。
カレンダーに現在決まっている予定を色分けして描き入れました。
お子さんの予定、家族全体の予定、お仕事の予定など、それぞれ記号化して描き入れているのが効果的です。
できれば12月までやって頂き、各月で描画材が変わったりするのも面白いですね。
この短時間でここまで描くのは流石です。
 
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カレンダーの表現をどこまで描き、もう1つの作品との関連性を考えるのかが
難しい所ですね。
ご本人も試行錯誤中です!
 
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参考にされたカンディンスキーのコンポジション絵画<30>(1937)です。
ポンピドゥ・センター絵画展(東京都美術館)にて出品されました。
きなちゃんは会場で観たこの作品に感動し、
カンディンスキーのこの言葉に感銘を受けました。
”絵画の「内容」は絵画である。そこに解読されるべきものはない。どんなかたちにも生命と内容をゆたかに感じる人には、内容が嬉々として語りかけてくる。”
 
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サトミちゃんの作品はサッカーの試合を表現しています。
サッカーJ1は、18チームがメインとなるリーグ戦を、ホーム(自クラブの球場)とアウェイ(対戦クラブの球場)で戦い、全34試合で結果を競うそうです(3-12月土曜開催)。
カップ戦などを含めるとホーム試合は20試合以上となり、開催期間の半分の週がサッカーの予定が組まれるという計算になります。
ファン・サポーターにとってホームの試合は応援や演出などで盛り上がり、選手と共に戦うような一体感を得られるため、力が入る特別な観戦だそうです!
カレンダーには、その球団のマークやシンボルのコラージュも予定しています。
また、画像の様にカレンダーを湾曲させ、固定して重要な土曜日が多く見えるようにしても面白いですね。
 
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もう1点の絵画は、”H(ホーム)”と”A(アウェイ)”の文字に拘って制作を考えています。
3-12月の数字とともに、河原温のような重厚な「塗り」に拘りたいと、意欲満々に語って下さいました。
また「週末カレンダー(トリコロール・カレンダー)」も視野に入れられています。
 
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スズキさんは来年の展示、旅行などの予定をメインに、カレンダーの数字でゲーム化するというアイデアを出されました。
カレンダーの特定の日を切り抜くオブジェとか、面白い発想が出ました。
どのような作品になるか楽しみですね。
 
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マーちゃんは来年の個人的な3つの大きな予定をテーマにします。
寂しいもの・嬉しいもの・待ち遠しいものと、それぞれ特徴のある予定です。
 
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今日はいろいろなアイデアを出して終了しましたが、それがどのようにまとまってくるかがとても楽しみですね!
 
さて次回の第50回演習コースは2016年12月3日(土)17:00からになります。
ご希望の方はお問い合わせください。

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