演習コース

第42回 演習コース(2016.3.5開催)

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第41回と42回の演習コースは「配布モチーフによる構成絵画2点の制作」です。
モチーフは、「ご自身の名字の印鑑」と「セレクト学習帳」です。
この2つを自由に扱ってモノクロ絵画と彩色画を各1点、合計2点制作いたします。
本日は2回目です。
ディスカッションまでそれぞれ制作をして頂きます。
マムマムさん、カラーの絵を集中して描いています。
 
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マーちゃんの「人生双六」も、面白くなってきました。
 
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流石の構成力、サトミちゃんです。色も複雑ですね!
 
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きなちゃんは「喜」「納」の漢字を上手く使って面白い作品になっています。
 
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みなさん集中して制作しております。
コンセプトも固まってきたようですね。
 
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きなちゃんは書籍「白川静博士の漢字の世界へ」で、漢字の成り立ちなどを解説してくれました。
 
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昔の幼児漫画「コグマノコロスケ」をみんなで鑑賞します。
カタカナの表現が凄いです!
 
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ではディスカッションの始まりです!
本日はマムマムさんからです。
モノクロ作品は水墨画の技法で描いた馬で、「囚われの馬」が抜けだそうとしている所を描きました。
子馬の文字は月にも見えます。
選ばれたノートが「漢字練習帳」で、表紙が馬の写真だったところから出た発想です。
朱色の落款がアクセントになっていますが、モノクロと言う観点からは微妙な表現です。
 
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カラー作品です。
ピカソの「統合的キュビスム」を意識いたしました。
囚われの馬が戻ってくるシーンの表現です。
同じ水墨画風に描かないところが非凡な感覚ですね。
PCで検索し、プリントした漢字類をコラージュしたのも初の試みです。
左の印鑑のような柵にもっと工夫が必要との声が多かったですね。
1本だけもっと印鑑らしく描いても面白いと思います。
ノートに元々入っているマークなども上手く使いました。
 
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2点並べてみます。
お互いを引き立てあった表現になっています。
 
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馬の表紙の漢字練習帳を手に作品解説をするマムマムさん。
 
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きなちゃんの作品です。
初めてのF4サイズです。
モノクロ作品では、結婚をテーマにしました。
一つ一つの矩形であらわされた「家」が交わって一つの家になるのを、ノートや升目が交わったコンポジションで表しました。
喜納の「納」の字の右側「内」は先祖が家を守るという意味があり、それが画面全体を守る構成になっています。
残った「糸」は画面のあちこちでぶらぶらと存在感を出しています。
また、「喜」という漢字は下の部分「口(サイ)」は神様にお願いごとを書いた紙を入れる箱であり、その上は太鼓をたたいて踊っている表現とのことです。
すなわち「喜」は神様を呼ぶ時の儀式の「喜び」でもあり、そこにお母様の旧姓の1文字「川」も加えて複雑な表現になりました!
 
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カラーの方は更に楽しく、モノクロで表現された家に守られながらも自由な人生を歩んでいることを表現しました。
モチーフのノートのしなりや、波線の中で踊っている自分、ノートの「何月何日」の「月」「日」を取り出して描いたり、両方の作品に「裕子」の「裕」を正位置と反転で描いたり、「子」を踊らせたりと非常に凝った作品になっています。
白川博士の本で漢字をとても研究していますね。
トンパ文字も彷彿させています。
 
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2作並べた見え方も面白いですね。
ざっくりした表現に見えますが画面は相当工夫しています。
 
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様々なエスキースを見せながら解説するきなちゃん。
 
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漢字の研究もクロッキー帳にびっしりです。
ただ、モノクロ絵画とエスキースの差異をもう少し考えるように、講師から指摘がありました。
今後の課題ですね!
 
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マーちゃんの作品「人生双六」のモノクロです。
黒のペンや鉛筆などで描いた手描きの双六をコラージュしました。
そこには立体的な工夫もされています。
台紙の回りはパステルで描いた宇宙の表現です。
 
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斜めから撮影すると、その立体の工夫がよくわかります。
めくって楽しい双六です。
 
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「人生双六」のカラーヴァージョンです。
印鑑が駒になっていて、生まれてから100歳まで??の表現になっています。
マーちゃんのプライベートな世界が展開されていて、個人的なことをテーマに客観的な表現にまで昇華させるという高度な作品にチャレンジしました!
現在から先が混沌な世界になっているというのも良いですね。
 
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2点のバランスです。
モノクロに関しては、ここまできっちりとノートの形態を使わなくても、例えば破った表情などがあってもいいのではないか、黒ボードにパステルで描いた宇宙の雰囲気にも、もう一工夫できそう、など意見が出ました。
カラーも、文字のレタリングなどもあっても画面が更にお洒落になりますでしょう。
 
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解説するマーちゃんです。
コンセプトがしっかりしているのがとてもいいですね。
 
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サトミちゃんの作品、モノクロヴァージョンです。
今回、モノクロはノートの表現・平面的・繰り返しに関して変化があるというテーマです。
黒板のグレーを意識してフリーハンドの中でグリッドと「河」の文字が踊っています。
 
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カラーは印鑑の表現・立体的・こちらも繰り返しですが印を押す繰り返しには文字を繰り返し書いて上達するなどという事は無く、何回押してもずっと同じだという感覚があります。
構成がとても優れた作品です。
 
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カラー作品のエスキースです。
とてもシャープで美しい構成ですね。
 
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3点並べてみます。
作品としての奥行きがありますね。
ここからカラー作品には印鑑のバーコードのコラージュも入る予定です。
完成が楽しみです!
 
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丁寧に解説するサトミちゃんです。
みんな真剣に聞いています。
 
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演習初参加、栗山さん、頑張りました!
モノクロ作品は親の目線からの3人のお子さんの子育て奮闘記という感じです。
コラージュがなかなかうまく決まっています。
 
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カラーは、子供目線の世界になる予定です。
 
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このように棒人間がいっぱい現れる予定です。
 
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モノクロとカラー作品のバランスも綺麗ですね。
 
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エスキースも加えてみました。
 
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熱心に作品について説明する栗山さんです。今回、とても頑張って制作されました。
 
今回の課題は、みなさん配布モチーフに対してよく研究し、自分の視点でのモノクロ・カラー作品の表現を追求できてとてもよかったと思います。
 
 さて次回の第43回演習コースは4月2日(土)17:00からになります。
 
※只今、演習コースは満席のため新規生募集を行っておりません。
キャンセル待ちは可能ですので、ご希望の方は教室にお問い合わせください。

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