第28回の演習コースは、「配布されたオペラグラスを自由に扱って制作する」その2です。
オペラグラスの形・質・色など外観の魅力と、覗いた時の世界観（用途）など、いろいろな要素を見つけて描いて頂きました。
前回の続き、スズキさんはかなりご自宅で進めてきましたね。
サトミちゃんも通常授業で進めました。
大変モダンな画面になっています。
ますみちゃんは前回の続きからです。
エスキースを元に、丁寧にカンヴァスに写していきます。
マムマムさん、壮大な画面を作成中です。
油絵具の古典的な技法ですね。
サトミちゃんの画面にはコラージュも入って来ています。
微妙な構成を繊細な感覚で操っていきます。
スズキさん、出来てきましたね！
三部構成の厳密さが画面狭しと踊ります。
ディスカッションの時間まで、ある程度形にしようと皆さん真剣です！
制作中も、各参加者の画面について語り合うことが出来るのも演習コースの醍醐味です。
スズキさんの画面にみなさんの興味が集まっています。
マムマムさん、とても楽しそうです！
かなり仕上がってきましたね。
それではディスカッションの始まりです！
スズキさんの作品です。
「とりあえずエスキースから、そのまま構成しました。」とのお話です。
討論では3分割された画面の中央の面積の問題、両側はモノクロとしての扱いですが、それならもっと徹底したモノクロに出来るのではないか、花瓶の模様はもっとリアルに描いても面白いのでは、などの意見が出されました。
構成としては大変面白い作品ですがもっと良くなる可能性を秘めています。
スズキさんの作品に意見するサトミちゃん。
サトミちゃんの作品です。
縦構図にするとこのようなコンポジションです。
横構図です。
この作品の場合、横か縦か、そこから悩みました。
黒をベースにした色彩から始まり、グレーとピンクの線が生きています。
文字のサイズによる変化やレタリング、雑誌写真のコラージュもとても効いていますね。
今後、完成に向けてのコラージュの方法について説明するサトミちゃん。
スズキさんはサトミちゃんの作品について、デザイン的な要素を絵画に使用する可能性についてお話ししました。
本日は、「アートラボはしもと」の柳川所長もご見学においで下さいました（画面左）。
ますみちゃんもいつも積極的に意見を出してくださいます。
この作品の場合、画面４隅の扱いがとても重要ですね。
マムマムさんの作品です。
２点あります。
これは、オペラグラスから覗いた時の「瞳に映った世界」の表現です。
円のコンポジションから外にです蜘蛛など、芸が細かいです。
円形の色や形の扱いにもう一工夫できればいいのではないかと意見が出ました。
もう１点、「シバの女王の船出」をテーマにしています。
天地創造のような壮大な作品になりました。
マムマムさん独特の、円の中にズームした拡大世界を描いています。
１作目との関連性が出ますね。
この作品は分厚い油絵具のマティエールがベースになっていますが、そこが作品にとても重厚感を与えています。
２点並べるとこんな感じです。
お互いの作品の相性がとてもいいと思います。
ますみちゃんのエスキース２点です。
似た構図ですがそれぞれに工夫が見られます。
本日、カンヴァスに描いた構図です。
カエルなど、リアルになりました。
オペラグラスから覗いた世界ではなく、本体をまるで「ガリバートンネル（ドラえもんの道具の１つ）」のように見たてた視点が斬新です。
上：エスキース1 下右：エスキース2 下左：カンヴァス（Ｆ４）です。
細かい所の修正がありますね。
サトミちゃんからは、これから色を乗せる時にかなりカラフルにして欲しいと要望がありました。
ますみちゃんの作品、これからどのような絵になるのか、それぞれの方がイメージしています。
本日のゲスト、アートラボはしもと所長、相模原市民ギャラリー館長の柳川様にもご意見を頂きました。
右は前回も見学に来て頂いたアートラボはしもとの村上学芸員様です。
柳川様は、一般の絵画教室では他の人の作品に意見をいう事は滅多に無いのに、アトリエヒュッテのみなさんは積極的に人の作品に対して自分の意見を話すのが素晴らしいとお褒めの言葉を頂きました。
また、自分の作品をちゃんと説明できるのもいいですね、とも仰られました。
ありがとうございます！
さて次回の第29回演習コースは11月1日（土）17：00からの開催になります。ご希望の方はお早めにお申し込みください。
「アートラボはしもと」でのワークショップは、11月29日（土）15：00からの開催に決定しました！こちらの詳細は追ってご連絡いたします。
