今回の第17回 演習コースは、「与えられたモチーフを自分なりの未来派として表現する」がテーマです。
今回と、次回9月14日の2回シリーズになります。
まずは配布資料を元に、未来派についての基礎知識をお話ししました。
ボードにもまとめましたので、ご紹介します。
未来派絵画の制作上のポイントを把握して頂いた上で、配布モチーフの表現に入ります。
配布モチーフ「発電式LEDフラッシュライト」です。
下に飛び出しているハンドルを何度も握ってピストン運動する事で、ライトが点灯する仕組みです。
中にはいろいろな機械が入っています。
「発電式LEDフラッシュライト」反対面です。
歯車などが見えます。ネジを外せば分解も可能です。
鮎之助さんはさっそく分解です(笑)
発電の仕組みを理解して、絵画化するのが目的のようです。
スズキさんは丁寧に構造を観察しています。
ピカビアの図版が参考になります。
N中さんも、握って光が出るという構造に注目されました。
ご参加の会員様、作品制作の方針が決まってきた感じですね。
鮎之助さんはさすがに分解しただけあってディテールが細かいです。
存在しない部品まで創作で入れています(笑)。
スズキさん、未来派的な運動性を上手く工夫して描画しています。
運動によって出現する光も画面に取り入れました!
N中さんも、じっくりと観察して描くという基本に忠実です。
画面にまとまりが出てきましたね。
それではディスカッションのスタートです!
鮎之助さん、機械にプラスして「手」が入りましたね。
ライトの構造とハンドルを握る運動性に注目し、画面構造が工夫されていて、とても面白いです。
この構造で最終的に描くかどうかは今だ検討中のご様子です。
他にもアイデアが出そうだとおっしゃっていました。
スズキさんのプラン1です。”PUSH”などの運動を文字化・記号化し、画面の要素に取り入れました。
絵としてもとても魅力のある構図だと思います。
未来派と荒川修作が合わさったような雰囲気ですが(笑)、それらが消化されているのでスズキさんオリジナル作品になりそうです。
スズキさんのプラン2です。
電球とライトの関係を描きました。
これでは少し現象的すぎるので、プラン1とある程度合体させると面白いと思います。
N中さんのプランです。
右側にハンドルが何個も描かれ、そのハンドルを指が押す運動性を強調できたのがいいですね。
これをベースに彩色絵画にされたら良いと思います。
今回の課題は具体的に考えられる要素が多いので、ディスカッションも大いに盛り上がりました!
次回、どのような作品が並ぶか楽しみですね。
☆さて、演習コースは8月はお休みになり、次回は9月14日(土)17:00からになります。
内容は、「与えられたモチーフを自分なりの未来派として表現する」2回目になりますが、今回のブログ記事を読んで、2回目のみご参加希望の会員様はお申し出下さい。
資料とモチーフをご用意し、制作上のポイントを更に詳しくお話ししますので、9月14日までにどんどん制作を進めておいて下さい。
よろしくお願い致します。
演習コース