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N中さんの大作!ウクレレの大モチーフ構成油彩画M30

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N中さんの大作油彩画のご紹介です。
M30という大画面にN中さん独自の工夫が生かされています。
ウクレレのモチーフを描きながらも、色々な部分で対象を離れた構成をされています。
全体に緊張感のある画面になりました。とても完成度が高い作品です。
 

メインのウクレレはキュビズム的な分割で表現。
水差しの陰の形もそれに反応しています。胴体の色彩も、明暗をダイレクトに捕らえました。
 

本の表紙、JAMES BONDもキュビズムの手法で解体しました。
BONDの青い字がそのまま青の直線になってこの画面を旅しています。
みなさん、その軌跡を追ってみて下さい。
鍵の下から、ウクレレの弦になっています。
 

青い糸は花の茎に巻きついて、画面上部にまで来ているのがわかりますね。
ワイン瓶にも絡まってラベルが人物になり、そこにもBONDの文字が!
背景にはグラスの形がいくつも重なっています。
 

タイプライターに文字とサインが入っています。
この部分は絵具のマティエールもとても厚いです!
 

これは楽しい!ウクレレのヘッド部分にも青い糸がからんでいます。
楽譜と陶器の家が同じレベルで平面化され魅力的ですね!
ここだけでも様々な工夫がされていますので是非色々と見つけてください。
 

画面の約1/2が、この布の幾何学的模様になっているところがこの作品のとても大胆な所ですね。
とても丁寧に絵具を重ねて描かれているので説得力があります。
色も画面全体の構成を考えて茶系色・緑・紺に決められています。
ますます独自の世界がピタッと画面に定着するようになったN中さん。
その世界観が今後も期待されます!

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