さて、9月からずっとご紹介して来ました「インドのマハラジャ夫婦のラクダ・シルクロードの旅 大モチーフ」の作品ですが、いよいよ最後の作品になりました。最後を飾ってくれるのはデンショウさんです!う?ん、ふさわしい方ですね!モチーフが解体されてからもディテールの写真を元にずっと拘って描かれていて、制作期間は約6ヶ月です!壁画の前にヴェールがかかり、その前にいる王と王妃とラクダという設定がとても面白いと思いました。
王と王妃の顔や服が大変丁寧に描かれていますね。デンショウさん独特の勢いのある筆のタッチが、ここでは小さめの筆で出しているのが印象的です。上から差し込む光のイメージです!絵具の厚みもたっぷりで、壁画の雰囲気が出ました。
ラクダの周りに付けたやや強めの黒っぽい影がこの絵を力強いものにしています。ニンニクの描写も大胆で良いですね。バック布の装飾も細かく丁寧です。
麦や地図の模様も上手い簡略化です。油絵具の良さが出ていますね。ラクダの足の位置感も明快です。
コーヒーミルも立体感がしっかり出ました。コーヒー豆の袋も丁寧です。”Y.Tagami”のサインが堂々として「完成だ!」という作者の気合いを感じますね。今後の作品もとても楽しみです!
さて全12作品になりました「インドのマハラジャ夫婦のラクダ・シルクロードの旅 大モチーフ作品」如何でしたでしょうか?現在の「鶏のいる肉屋の大モチーフ」(2011年3月まで設置)も、みなさん順調にスタートされています。こちらもお楽しみに!
会員作品紹介
デンジョウさんはいつも制作に真剣に取り組まれていて、画面もとても計画的に描かれているのがよくわかります。バックを壁画にするなど、発想も凄いですね!レースの布の透明感もステキです。仕上がりの画像を見て本当に凄い作品になったと感心しました!おめでとうございます。みょんみょんより