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第38回上野の森美術館 日本の自然を描く展 入選作品ご紹介

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上野の森美術館で開催された「第38回上野の森美術館 日本の自然を描く展」には、アトリエヒュッテから多数の会員さんが入選されました。それでは入選作のご紹介です。

蒸気機関車というノスタルジックなモチーフが、石造りの台座に置かれていることで、まるで記憶の中の夢を具象化したような印象を与えます。
左側の花瓶と花は、生命や優しさを象徴し、硬質な機関車との対比が美しく、静と動のバランスを巧みに取っています。
背景の幾何学模様や円形の網状構造は、現実と幻想の境界を曖昧にし、夢の世界への入口のような役割を果たしています。

左側の窓から差し込む光は、時間の流れや外界とのつながりを象徴しており、室内の静けさと対比的に描かれています。
緑色の羊型オブジェは、夢や記憶、あるいは神話的な象徴として機能しているように見えます。
羊はしばしば「眠り」や「数える存在」として描かれるため、内面世界への誘いとも解釈できます。
中央の地図やチャートは、知識・探求・旅のメタファーであり、時代の変遷や人間の知的好奇心を表している可能性があります。
右側の鳩が乗った鳩時計は、時間の象徴であると同時に、ノスタルジーや家庭的な温もりを感じさせます。
10:10という時刻も、時計の針が左右対称になる美しい瞬間であり、意図的な演出かもしれません。

奈良の鹿さんの視線が観る者と直接交差することで、絵との距離が一気に縮まり、まるでその場に立っているかのような臨場感を生み出しています。
鹿が石柱の陰から半身を覗かせる構図は、自然と人間の文化遺産が共存する奈良の象徴的な風景を巧みに表現しています。
石灯籠や柱に刻まれた文字は、歴史の重みと時間の流れを感じさせ、春の一瞬の美しさとの対比が印象的です。

鷲が迫力があります。モノトーンが魅力的です。アクリル画ですが油彩画の様な重厚感です。
構図にも工夫があります。

象のアジアの椅子が迫力があります。回りのオブジェが一見雑多ですが作者の感覚で統制を持たせています。
バックの黄色に厚みがあり、絵画的空間を醸し出しています。

丁寧な風景画です。相模原公園の爽やかな風を感じます。
空の青が綺麗ですね。

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