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エゴン・シーレ展

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こんにちは!今回のブログは東京都美術館で開催中の「エゴン・シーレ展」をご紹介します。

ところで皆さん、エゴンシーレという画家はご存知ですか?
オーストリアの画家でクリムトの支援を受けながら作品を発表し、ゴッホの作品から多大な影響を受け、才能を加速させたが、スペイン風邪に罹り28歳という若さで亡くなった画家です。(詳細については各自でご確認ください)

エゴン・シーレの作品を語るなら人物画!ですが、
今回は風景画の方を中心にご紹介したいと思います。

強風に吹き付けられ大きく揺れる枯れ木が表現されていますね。
灰色に濁った様な背景は雪が降る前触れの空の色のようで、
木肌が感じているであろう寒さを想像してしまいました。

先程の作品とは一変し、街並みを描いた作品です。
コラージュ的に街の要素である建物を重ねていて
平面的な表現でありながら、奥行きを感じます。

路地や建物の中や裏で何が起こっているのだろうか…
敢えて取り上げる事もしない様な日常がそこには隠れているのだろうか…
それとも、特別な何かが…そんなストーリーを想像していつまでも眺めていたくなる作品です。

のびのびとたおやかな線で描かれた3点の作品は
モノクロで白の面積が大きいけれども色やにおいを感じる様な作品だなと思いました。
きっとこのドローイングは写真以上にその風景を捉えているのだろうなと感じました。

そして何よりも、シーレの風景、自然を感じ取るセンスがとても羨ましい。
彼にはこの絵の様に見えていたのだろうか?
それともこの絵で感じられるものの何百倍もの“何か“を感じとっていたのだろうか?

センスは磨けると昔誰かが言っていたか本に書いていたかしていた言葉を信じて、
センスのある人の絵を見て自分も上達できないかな…と思っているわけですが、
シーレのセンス、少しでも盗めてたら良いな…

そんな事を思いながら最終展示室を後にしたら、
こんなパネルが視界に飛び込んできました。

こんなカッコいい事言ってみたいですね。
私は言いませんが。笑

皆さんもぜひ東京都美術館でエゴン・シーレ展を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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エゴン・シーレ展
会期 2023年1月26日(木)〜4月9日(日)
休室日 月曜日
開室時間 9:30〜17:30(金曜日は20:00まで)
 ※入室は閉室の30分前まで
会場 東京都美術館(東京・上野公園)

※日時指定予約ができるので、予約してから行くのがおすすめです!
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それでは、また次回!

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コメント

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