ナナさんの人物デッサンのご紹介です。
第12回アトリエヒュッテ作品展に出品されます。
人物の配置に安定感がある構図です。余白も適度に取られており、画面全体が心地よく感じられますね。
やや正面寄りの構図ですが、左右対称に寄りすぎず、微妙なズレが動きを生んでいます。
プロポーションは自然なバランスで捉えられています。特に胴体や関節のつながりに注意を払っている様子が伝わりますね。
ただ、少しだけ手足の長さや厚みが硬く感じられるので、骨格と筋肉の構造を意識するとさらに説得力が増すと思います。
陰影の描写にメリハリがあって、立体感がしっかり出ています。光源の意図も伝わり、明暗の対比が明快で見ごたえがあります。
影のエッジが一部やや硬すぎる箇所があり、もう少し“空気を含んだグラデーション”を意識すると、柔らかく自然になります。
線の質感に変化があって、生き生きとしていますね。輪郭を強調しすぎず、内側の構造や陰影でフォルムを表現しようとしている点がとても好印象です。
さらに精度を上げたい場合は、「描かない線」「曖昧な輪郭」も取り入れると、一気に奥行きが出てくると思います。
是非実物をヒュッテ展で観て下さいね!
第12回 アトリエヒュッテ展(創立25周年記念展)
展示期間 2025年6月22日(日)~6月28日(土) 10:00~18:30
初日は11時スタート、最終日は17時まで。
場所 相模大野ギャラリー