長い時間をかけて描かれたナオミさんの花のデッサンが完成しました。
F6の大きさです。
非常に緻密に、しっかりと観察して描かれたのが分かるデッサンになりました。
白い花が多いモチーフですが、葉の緑を随時取り入れて白さに締りを出したのがとてもよかったと思います。
益子焼の花瓶の強い色も効いていますね。
薔薇やコスモスなど、花の種類によって鉛筆の使い方を変えていますね。
でも決して指でこすったりはせず鉛筆のタッチで描き上げているのが流石です
(鉛筆は指で擦ると鈍くなって色が汚くなりやすいし、手の脂も紙についてシミになってしまいやすいです。一陽会委員・美術家連盟会員の高岡徹氏もよくその事を指摘しています)。
バックの壁の調子も空間を感じます。
花の向きがそれぞれ違うので、向いている方の空間、花の勢いを出すのに苦労しました。
輪郭線もできるだけ細かいアクセントを取り入れ、工夫しました。
中心の花がしっかり描けたので安定感があります。
ナオミさんも色々な花に目移りして細かい描写が大変だったと思います(笑)。
益子焼の花瓶です。
どっしりと重量感のある感じが出ました。
花瓶のそれぞれの面の方向性がもっと出れば更に良いと思います。
台の布も丁寧に描きました。
布の折れた部分が入って、台の単調さをなくしています。
布の細かい明暗も丁寧に追えましたね。
サイン代わりの日付も入れてよかったです。
この作品は7月20日-26日に開催の「第7回アトリエヒュッテ作品展(相模大野ギャラリー)」に出品されますのでお楽しみに!
デッサン